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#16.Vertigo (1958)【偏愛的映画のすゝめ】

しばらく忙しくて映画から遠ざかっていながらも、やはり映画に触れたくなる今日この頃。

第16回は名作中の名作、『めまい』です。
1958年、アメリカ、128分。

アルフレッド・ヒッチコック監督が贈るミステリー作品。旧友から妻の監視を頼まれた元刑事は、彼女を飛び降り自殺から救うことができなかった。失意の日々を送る彼はある日、彼女そっくりの女性と出会う…。出演はジェームス・スチュアート、キム・ノヴァクほか。

この作品を端的に表現すると、、、

芸術的センスが光るヒッチコック作品


サスペンス=ヒッチコック、ヒッチコック=サスペンスというくらいに上質なサスペンス映画を作り上げるアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作の1つ。ストーリーもさることながら、この作品の優れた点は映像演出と音楽です。

主人公の体感するめまいが映像に落とし込まれているのですが、その映像を観る我々もめまいに陥ったかのような感覚になるのです。現在の映像技術をもってすればめまいの再現など容易いでしょうが、60年以上前にこれほどインパクトのある映像を製作したことに驚きます。もしかするとアナログな技法を駆使するほうが"不気味さ"や"恐怖"をストレートに伝えられるのかもしれませんね。

音楽もまたこの時代特有のサウンドで、どストレートな恐ろしい旋律が映像を盛り上げています。

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