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持ち歩いてバイブルにしたい本【読書記録】#11

自宅以外の場所、電車やカフェなどで本を読んでいる人って素敵ですよね。

ほぼ全ての人がスマホに目を落とす世の中だけに、本を読む姿はそれだけで際立った存在になります。

読書をする目的には大きく分けて3種類あると思います。

1) 知識や方法を学ぶため
2) 文章の美しさや内容を楽しむため
3) 自分の心の支えを得るため

そして、個人にとって"バイブル"となる本は多くの場合、3)に該当するのではないでしょうか?

ということで今回は、僕が最近読んで、バイブルとして持ち歩きたいと感じた本を紹介します。


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●野心のすすめ

やってしまった過去を悔やむ心からはちゃんと血が出て、かさぶたができて治っていくけれど、やらなかった取り返しのつかなさを悔やむ心には、切り傷とはまた違う、内出血のような痛みが続きます。内側に留まったままの後悔はいかんともしがたいものです。

大学の講義スライドの最後に引用されており、この本の存在を知りました。

タイトルと引用の内容が非常に自分の心に刺さったため、即購入。

普段ならKindle版を買うのですが、今回は違いました。

この本は僕の今後にとって大きな支えになる、という直感があり紙媒体で買いました。

林真理子さんは女性の生き方論を中心に執筆されていますが、その考え方は性別関係なく普遍的に大切なものだと思います。

特に『野心のすすめ』では、"人生における野心"という抽象的なテーマについて語られています。


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野心を持つということは、単純に考えると目標(私生活も仕事も)を高く設定するということ。

しかしそれは、身の程知らずで傲慢な奴だというレッテルを他人から貼られる可能性を孕んでいます。

僕は最近、そういった自分の目標と他人から見た自分との間に乖離があるのではないかと気にしていました。

自分では大真面目に色々と取り組んでいるけれど、もしかすると他人から惨めな奴だと思われているかもしれない。

仮にそうだとしても僕は自分の考えや行動を貫くのですが、どこか孤独感がつきまといます。

この『野心のすすめ』は、そんな孤独感を払拭して僕の背中を押してくれる1冊です。


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欲深くてよいのです。
そうして人は初めて成功できる。

野心というものは、欲望という形で全ての人の中に秘められているはずです。

自分はこういう人生を送りたいという目標を決めたら、歯を食いしばってでも頑張ってみることです。野心が山登りだとすると、少し登り始めると、頂上がどんなに遠いかがわかってくる。少しクラッとするような場所まで来て、下を覗いてみると、登山口の駐車場ではみんなが無邪気にキャッキャッ楽しそうに群れている。でも、自分はぜったいその場所にはもう下りたくないと思う。

是非、一読あれ。

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