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「本は好きだけど感想文は苦手」2024.3.10


小さい頃から読書は好きだったけれど感想文は苦手だった。
小学校の夏休み、課題図書には感想文の宿題がもれなくついて来るので、読みたい気持ちがしぼんでしまう。
頭の隅っこに感想文が常にある。
アレさえなかったら、もっともっと本を楽しめた気がする。
そんな屁理屈を言っているのは私くらいかも知れないが……


noteの中で、皆さんにたくさんの本の紹介をして頂いている。
皆さんの読書量の多さと解説のわかり易さ、読んでみたいなぁと思わせる表現力に驚かされる。
皆さんの24時間は、もしかしたら私の倍くらいあるのか?いやいや脳の回転数が私の倍?
あの夏休みの感想文からも逃げ腰にならずに、見事にやり遂げたに違いない。


先日ある方の読書記録を読んで久しぶりに図書館に行ってきた。
おみぽさん(おうみのひと様)に紹介頂いた「少年と犬」
おみぽさんに紹介頂く本は、どれもこれも読みたくなるが、そのスピードに追いつけない。
私は本を読む速度がめちゃくちゃ遅くって、すぐに読んだよ〜と返せないのが残念だ。

時間がかかりながらも読み進めて最終章の「少年と犬」を読み終えた時には、涙が頬を伝っていて自分でも驚いた。

映画の「タイタニック」を観ても泣かなかった私。
久しく図書館から遠ざかっていたが、やはり私は映像より文章が好きなのだと実感した。


文章を読んでいると、いつの間にかそれぞれの登場人物の声が聞こえてくる。
実際に物語の中にいる気がしてくる。
それだけ、その物語にリアリティがあり、読者を物語に引き込む力があるからだと思う。

そんな文章を書いてみたい。
ずっと同人誌に投稿を続けているが、自分の作品の登場人物の声は聞こえたことがない。
それが、私の作品でもっとも足りない点。
登場人物の設定があまい。
辻褄だけ合わせて、何とかまとめようとしていることは自分が一番分かっている。
二十年間続けていれば、ある程度の文章は書ける。
でも、あくまでもある程度。

タイトル画像に使った「いっしょにアんべ!」は「ちゅうでん児童文学賞」第15回目の大賞を受賞された高森美由紀さんの作品だ。
ちゅうでんには何度か応募した経験はあるものの一次通過さえ叶わなかった。
「少年と犬」を読んで、以前読んだ「いっしょにアんべ!」を思い出して借りてきた。


いつかは、こんな迫力のある作品を書いてみたい。
そんなことを言ってる間に人生は終わってしまう。
終わってしまわないうちに、やってみたい。
いやいや「やってみたい」なんて呑気なことを言ってるほど人生は残っていない。
「もっと真剣に書け!」
「もっと本を読め!」
いつも同人誌のメンバーから言われている言葉。
来年があるかどうかなんて誰にも分からない、今年は会いたい人に会いに行くと決めた年。
やりたいことをやると決めた年。
まだ100個埋まっていないバケットリストに、ひとつ追加することにする!

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