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我が家と世間との相違

多くの人にとって、自分の家庭が「基準」であり、「常識」であると思いますが、子どもの頃から少しずつ、それが世間と相違が無いことや、我が家だけの特別ルールであると気づいたりしながら大人になっていくのだと思います。

初めて見た!夫のあせる顔


私が結婚する際、夫の両親の希望で結納をすることに。ではどこで、となったのですが、義父がすでに一緒に暮らしていた夫と私の家でやりたいというので、両親にその旨伝えると、普通はお嫁さんの家に来るものなのよ、とひと言言われましたが、息子の家を見てみたいのでしょう、と了承してくれました。

そして迎えた当日。
最後の掃除をしていたら、13時にやってきた両親。
14時からなのに、ちょっと早すぎではありますが、娘の大事なときに、道中何かあってはいけないと、1時間ほど余裕を持って家を出てくれたようです。

あまりの早さにあせったのは夫。
実家に電話してみますと言って、電話し始めました。
夫の実家からは2時間の距離。さすがに家を出てるでしょう、と言ったのですが、電話に出た義母。
夫の嫌な予感は見事に的中。私も両親もビックリ。

私の両親は特に夫を責めるようなことはなかったのですが、いてもたってもいられなかったのでしょう。最寄りの高速の出口まで迎えに行ってくると出かけていきました。
当時はまだ、誰もが携帯を持っている時代ではなかったので、待ち伏せです。そんなことができるのか半信半疑でしたが、たしかに混雑している駅前を通るルートより裏道を使う方が断然早く、義両親の車にナビもないのことを考えると、ここは一か八か、夫に任せる方が良さそうです。

16時から予約していた会食の時間となり、私と両親は先にそちらへ移動することにしました。
お店の個室で待つこと30分、夫と義両親がようやくみえて、自宅でできなかった結納と食事会が始まったのでした。

そう、私の実家はせっかち。
そして時間に限らず、なんでもかんでも「きっちり」です。
それに対して、夫の実家はおおらか。
そんな両親に育てられた夫の第一印象は、とにかく自由。こんなに自由な人がいるんだと本当に驚きました。
自分の実家の窮屈さに辟易していたこともあり、夫の実家を知れば知るほど、憧れて行きました。

何より、「きっちり」しか知らないまま子育てをするより、おおらかに子育てができたこと、本当に感謝しています。

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