見出し画像

経営者の個人キャリアはどう考えるべき?

noteを続けてちょうど1年になりました!

今月のnoteを書こうとパソコンの画面を開いたら、1周年記念バッジがもらえました!頻度高く更新されている皆さんには遠く及びませんが、月1回更新をマイルールに決めて、ひとまず1年間続けてこられて良かったなと思います。なにごとも続けるって大変ですよね。

仕事、何歳まで続けますか?

続けると言えば仕事もそうです。僕自身は縁あって不動産業界に身を置いて、気がつけば20年が経っていました。前回のnoteで、年末に兄弟で話したことをきっかけに「今年からさらに会社の管理部門を強化しながら専門分化して、より組織を拡大していきたい」と書いていましたが、ふと「僕自身はいつまで、どんな風に働きたいんだろう」と考えました。

令和5年の総務省統計局のデータを見ても、60歳以上の就業率は年々上昇しています。日本でも定年に対する価値観が変わりつつあるのかもしれません。

=================================

仕事感は立場によって変わる


「僕自身はいつまで、どんな風に働きたいんだろう」

あらためて自分に問い直してみましたが、最終的には「個人としてどんな働き方をしたいか」より「どんな会社にしたいか」に行き着いたのでした。仕事に対する価値観やスタンスは、年齢によってどんどん変化していくものです。僕自身も年齢を重ね、子供が生まれ、ライフスタイルが変化したことで、仕事に対して向き合う時間や熱量が変化してきたと思います。

けれど、僕に限らず会社経営者や事業主など自分で何かしら事業を始めた人は、最終的に「個人のキャリアではなく会社や組織の成長に意識が向く」のが普通なのかもしれません。なぜなら、会社の活動を通して個人の自己実現を目指せるのが、経営者に許された特権だからです。

とはいえ、そんな風に考えられるようになったのも、会社がすこしずつ成長してきたからです。起業したての頃は(もちろん意志があって起業した訳ではありますが)とにかく会社を潰さないこと、売上を上げることに必死で、何のために仕事をするかなんて考える余地はなく、考える暇があったら動くタイプでした。それよりもっと前、大学を卒業して新卒で働き始めたときは、それこそ給与のため・生活のために仕事をしていたように思います。これは以前noteに書いた「経営者と同じ視点なんて求めても意味がない」にも通じるところです。


=================================

現状維持が怖いんです

じゃあ「具体的にどんな会社にしたいのか」つまるところ「会社を通して自分は何をしたいのか」。

少し話はそれますが、業界を限らず会社経営されている方なら「現状維持って怖い」とう感覚に少し共感してもらえるかもしれません。僕は現状維持がとっても怖いです。時代が進んで市場もどんどん変化していくなかで、いまの仕事の仕方をいつまで続けられるかなんて誰にもわからない。だからこそ僕は「常に新しいことに挑戦できる会社をつくりたい」とここ数年ずっと考えています。

不動産開発の業界って、誤解を恐れずいえばすごく単純なんです。いい土地があって、そこに出店意欲のある企業さえいれば、あとは段取りして企画して不動産を開発して売買すれば採算が取れます。もちろん、そのための情報収集力がなにより重要なんですが、極端に言えば会社じゃなくても個人でもできる仕事です。(実際に個人で不動産開発業をされている方もいます)。

土地を仕入れ、不動産を開発し、販売する。市況を読んで、単価を上げて、利益を上げる。ただ、この繰り返しだと、社会的意義がどんどん希薄になっていきます。不動産は単価が高いので、よほどの大手でもないかぎり年間に何百件と開発したり販売することはできません。買い手も基本的にはひとつの物件に1人の投資家(あるいは企業)なので、相手にその瞬間メリットを提供できたとしても、その価値が広がったり長く続くものではありません。会社を潰さないこと、利益を出すことは達成できたとしても、ただ漫然と従来の仕事の仕方をしていては「企業としての社会的価値」を見失いかねないと思いました。

=================================

不動産で社会課題を解決したい

実際、僕自身も会社がやっと軌道に乗ってきてはじめて「何のために会社を起こして仕事しているんだっけ」と立ち止まることになりました。現状維持はできそうだけれど、いつまでこの仕事の仕方を続けるんだろうかと不安になったんです。そこで、いま一度会社としての価値や使命を明確にする必要を感じて、僕らなりに不動産開発で社会に対して貢献できることを模索しました。結果、会社のミッションに「不動産の存在価値を上げ、地域社会や経済に貢献する」と掲げて、会社として取り組むべきことや目指すべき指針を見直したんです。

例えば、人口流出が進む都市に人を呼び戻すために、不動産にできることは何か。
医療体制が不十分な地方都市の地域医療を、不動産で解決できないだろうか。

そんな風に、毎年今村不動産としてのテーマを決めて、従来の不動産開発の仕事の枠を超えて会社として新しい分野へのチャレンジを始めています。

=================================

経営者の個人キャリア=会社の成長

ただ、新しい挑戦のためは当然資金が必要です。僕ら今村不動産はこの2~3年はチャレンジのために力を蓄えるフェーズだと位置付けています。目先の売上確保に向けてがむしゃらに動く時代を経て、将来を見据えて助走をはじめたところです。

「個人としてどんな働き方をしたいか」より「どんな会社にしたいか」

経営者の個人キャリア=会社の成長だと僕は考えています。僕自身も40代に入って少し経ちましたが、成長を目指す会社と同様に変わらず持っていたいのは「変化を恐れずチャレンジを続ける精神」です。少なくともこの先10年は従来の不動産開発の枠にとらわれないチャレンジを会社としてどんどんしていきたい。そんな企業としての価値観や思想に共感してくれる仲間が集まることで、規模を拡大しながら「不動産の存在価値を上げ、地域社会や経済に貢献する」を実現できる組織をつくるのが、僕の仕事だと思っています。

いま、何歳まで働いて引退するかといった明確なプランはありません。けれど、会社がこのまま順調に発展していったとしても、会長や相談役としていつまでの会社にしがみついていたいとはまったく思いません。世の中を動かすのは若い世代です。いま僕や会社が大切にしている価値観が時代とともに変化しながらも、続き紡がれていくと素敵だなと勝手ながら思っています。

経営者のみなさんはどうででしょうか?

今村不動産では一緒に働いてくれる仲間も募集しています。
ご興味がある方はぜひ。

https://www.imaestate.com/recruit/


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?