こんにちは、イマジン・グローバル・ケア株式会社です。

「今年は絶対に風邪を引きたくない!」「風邪をひいてもサッと治る体だったらいいのに」などとお考えではないですか?

年に何度も風邪をひいたり、風邪の治りが遅いと感じるなら、体の免疫力が低下しているのかもしれません。

この記事では、風邪やインフルエンザにかかる理由を説明するとともに、風邪シーズン前から準備できる免疫力アップの方法についてご紹介します。

この中で、2022年に私たちが実施した「ブロッコリー抽出エキス」に関する試験についてもご紹介しますね。試験ではこのエキスが、風邪症状の予防と回復に有効であることが確認されたんですよ!

風邪やインフルエンザにかかる理由

風邪は急性呼吸器感染症の一つで、約80〜90％がウイルスによるものです。
風邪の原因となるウイルスには、ライノウイルスやコロナウイルスなど、多くの種類が存在します。

一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因の急性感染症で、A型、B型、C型といったサブタイプがあります。インフルエンザの症状は重くなりやすく、重大な合併症を引き起こすリスクも高まります。

風邪とインフルエンザは異なるウイルスが原因ですが、ウイルスに感染した後の体の免疫反応や症状の発症メカニズムは似ています。

どちらのウイルスも上気道（鼻や喉の粘膜）から侵入し、感染に至ります。
まず、免疫システムがこれを検知し、反応を開始。すると、免疫細胞の活性化やサイトカインの生成が起こって攻撃が始まります。

一方で、サイトカインや同時に生成されるヒスタミン等の働きによって、発熱、鼻水、のどの痛み、咳、全身のだるさなどの症状が現れます。こうした症状は、体内でウイルスや感染細胞を排除しやすい環境を整えることによって起こります。

例えば発熱が有効な理由は、ウイルスは熱に弱いので活動が抑制され、また、体温を上げることで免疫細胞が活性化するからです。

風邪への備えに免疫力アップが必要なワケ

風邪やインフルエンザの症状を予防したり、緩和したりするためには、日頃から免疫を高いレベルに維持しておくことが重要です。免疫機能が正常に働くことで、感染を予防し、もし感染したとしても症状が軽く済みます。

鼻や口を通って体の中に入ったウイルスは、体の最初の防御壁である粘膜に遭遇します。

粘膜の中には、ウイルスを見つけて捕まえる細胞がたくさん存在します。これらの細胞はリンパ球やマクロファージ、樹状細胞などと呼ばれ、ウイルスや細菌を見つけると、すぐに反応して攻撃したり、免疫細胞の仲間たちに侵入を知らせます。

このような仕組みは、私たちの体の「免疫機能」の一部として働いており、侵入してきたウイルスや細菌を効果的に撃退しようとします。

すなわち、免疫機能を正常に働かせることが、風邪やインフルエンザの予防においてはとても重要だということです。

免疫を高いレベルに維持すること、言い換えると「免疫力をアップする」うえでは、健康的な食事や免疫を正常に働かせる成分を摂取することは、とても大切なことなのです。

本格的な風邪シーズンの前に体の準備を整えておきたいなら、体に取り入れるもので免疫力をアップしておくのがオススメです。

ブロッコリーには免疫力を高める成分が含まれている

免疫力をアップする食べ物として、にんにく、しいたけ、ブルーベリー、発酵食品、緑黄色野菜などが一般的に知られています。

私たちの研究チームは、「健康寿命を延ばす革新的な製品」の開発を目指して、免疫を高める食材を探求してきました。

その結果、「ブロッコリー」が免疫を強く活性化することを発見しました🥦✨

ブロッコリーは、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、健康維持に欠かせない野菜として広く知られています。

しかし、それだけではありません。

私たちの独自の抽出技術によって得られた「ブロッコリー抽出エキス」には、これまで知られていなかった成分が含まれていることがわかったのです。

東京大学の研究チームが明らかにしたところによると、この成分とは「ブロッコリー多糖体」というもので、免疫を活性化させる可能性があるものです。

ブロッコリー多糖体は、茹でる、蒸すなどの普通の調理方法では、ほとんど摂取できないこともわかりました。後になって、β-グルカンやフコイダンのような有名な多糖体よりも活性が強いことがわかりました。

私たちは、このブロッコリー多糖体を含む「ブロッコリー抽出エキス」の免疫活性効果をカイコを使用した実験で発見しました。

しかし、発見当初は人間の免疫にどういう影響があるのかは、明らかにしていませんでした。

そこで、私たちの研究チームは、このブロッコリー抽出物の効果を検証すべく、詳しく探求することにしたのです。

風邪の予防と回復には「ブロッコリー抽出エキス」

2022年、私たちは、ブロッコリー抽出エキスがヒトの免疫に与える影響を確認するための臨床試験を実施しました。

この試験では、ブロッコリー抽出エキスを摂取した際の免疫機能の影響を、風邪の症状の改善や回復を通じて検証しました。

試験の参加者は、風邪をひきやすいと自己申告した20歳以上の日本人成人96名で、試験期間は2021年7月29日から2021年12月28日までの8週間でした。

試験では、参加者を2つのグループに分け、一方のグループにはブロッコリー抽出エキスを含むカプセルを、もう一方のグループにはプラセボ(※)を摂取していただきました。

そして、風邪症状の発現日数や免疫細胞の活性度を評価しました。

※プラセボ食品：被験食品と同様の外見、味、重さを持ちながら、ブロッコリー抽出物が含まれていない食品

風邪症状とは、全身倦怠感、寒気、熱っぽさ、疲労、くしゃみ、鼻汁、鼻づまり、のどの痛み、せき、関節痛、筋肉痛の症状が1つ以上ある場合を指します。

効果の測定には、免疫機能の指標を中心に、感冒症状の発現日数や免疫細胞の活性度などを評価しました。そして統計解析をもとに、ブロッコリー抽出エキスの摂取が免疫機能にどのような影響を及ぼすのかを確認したのです。

結果、ブロッコリー抽出エキスには、風邪症状を抑制する効果があることが明らかになりました。

この試験で以下のことがわかりました。※この記事では、分かりやすさを重視して感冒のことを風邪と記載しています。論文では「感冒」です。

• ブロッコリー抽出エキス摂取群では、感冒様症状の累積日数が有意に減少した

• ブロッコリー抽出エキスには、感冒症状の発症リスクを下げて長引かせない効果があった

• ブロッコリー抽出物の摂取による健康への悪影響はみられなかった

さらに、この試験では、「免疫応答の司令塔」とも呼ばれるT細胞の活性化も確認できました。

これらの結果は、ブロッコリー抽出エキスが免疫を高め、風邪の発症リスクを低下させることを示唆するものであると私たちは考えています。

免疫力アップには栄養成分を効率よく摂取することが大事

この記事を通じて、風邪やインフルエンザの原因と、それを予防し、回復力を高めるための免疫力の向上方法について解説しました。

また、私たちの研究チームが発見したブロッコリー抽出エキスの免疫機能に与える影響を、風邪症状に対する効果を中心に詳細に説明しました。

ブロッコリー抽出エキスは、免疫を活性化し、風邪の発症リスクを低減するだけでなく、症状が長引くのを防ぐ可能性が示唆されています。

本格的な風邪のシーズンが到来する前に、体に良い成分をしっかりと摂取し、ウィルスに打ち勝つ強い体を作り上げておきましょう!