可愛くありたい！
　そう思って何が悪い！！

　私は32歳という微妙なお年頃なのだが、ファッションやメイクの趣味が、おおまかに言うと大学時代からさほど変化していない。
　その趣味というのが困ったもので、ざっくり言うと、「変な格好をしたい！」というのが私の理想なのだ。

　大学時代は、それはまあ変な格好をしていた。パンクやゴスロリにハマって、ステージ衣装のような格好で大学に平気で通っていた。教授に呆れられていたが、平気な顔をして通っていた。その頃アマチュアの歌手としてイベントで歌っていたのだけれど、その衣装が普段着を兼ねていた。
　私のしていた格好を好き好んでしている人には大変失礼な言い方だけれど、とにかく、「変な格好」をしたかったのだ。

　就職してからは私服で仕事をするようになったので、とりあえず少し落ち着いた。

　ただ、一年前に転職した今の仕事は職場で制服に着替えるもので、再び私服が自由になると、「変な格好をしたい」という欲がむくむく生まれてきた。

　好みは変わったものの、趣味は変わっていない。相変わらず変な格好をしたいから。今私が好きなのは、エスニック、みたいな。
　職場の人には「イッ〇・ア・ス〇ール〇ールド（リニューアル前）みたいだね」と言われている。

　さて、今も昔も変な格好をしたい私なのだが、確実に加齢は私を蝕んでいる。

　太ったらちょっとやそっとじゃ元に戻らないし、シワやシミが増えてきた。自分磨きに若い頃より一層力を入れなければならないのはわかっているのに、体力がなくてその時間すら惜しい。

　そんな自分を鼓舞するために、たまに観る動画がある。

　モデルであり美容系ユーチューバーの河西美希さんのYouTube。
　彼女はとても可愛い。とても美意識が高い。なのに親近感が持てる。人間味がある。

　今日もこの動画を観てクレンジングを学んだ。この歳にして、初めてクレンジングを深く考えた気がする。
　反省……すると同時に、毎日出来るかなあ。疲れてたら、拭き取っておしまい！　とかにしてしまうからなあ……。と、結局河西さんとの美意識の違いを再認識するだけで終わってしまったり。

　しかし、我思う。

　こんなに可愛くて素敵な女性がまだまだ自分を高めようとしているのに、私がこのままでいいはずなくない？

　今、私としては、筋トレと食生活改善を続けている。続けていると言っても、1週間くらい。
　迷ったら、河西美希に戻る。
　人生のバイブルは、河西美希のYouTube。なんて、現代かよ。そうさ私は現代を生きている。

　32でも現代を生きてるんだ！
　女という性別でな！
　女に生まれたからには！