GPにて診察 (イギリスの医療と薬)

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今週、GPで初めて診察を受けてきました。
ずいぶんと長い間アレルギー性鼻炎を患っており、ハウスダストと花粉がアレルゲンなので、一年中、抗アレルギー薬を飲んでいます。日本でなるべく多めに処方していただいたものの、もしなくなったら大変。こちらに来たら症状が治まることを期待してみましたが、、、やっぱり同じ。花粉もなにかしら飛んでいます。
これは、早くに薬を手に入れる方法を探さないと一大事です。

実は、診察を受けるまでもかなりの手続きが必要です。
まず、入国後しばしの後、郵便局等でBRPカードの受け取り手続きをします。BRPは市民証で、銀行カードなどと同じ大きさになっています。このカードを受け取ってから、GP(General Practice)という、かかりつけ医の選定&登録をします。 GPはどちらを選んでもかまわないのですが、私たちは利便性を考えて家から近いところを選びました。

まず、オンラインで登録します(夫が登録してくれました。)。
そして、身分証明や住所確認のために実際に病院へ出向きます。
そこで、子どもたちの"Birth Certification(出生証明?)"を求められ、何のことわからず面食らいます。生まれたときに発行されるものだと言われて、母子手帳がその代わりになるのかなと思いましたが、あいにく今回の渡英に際して携行しておらず。その手帳がすべて日本語で書かれていることを説明すると、受付側も困った様子になり。

すると、奥の事務室から責任者と思われる女性が現れて、ワクチンは済ませていますか?と訪ねられました。日本で接種が義務づけられているワクチンは接種済みであること、そして、この1年間に接種が必要なワクチンがないことを伝えると、登録を受理してくれました。とても丁寧に笑顔で対応してくださり、ほっとしました。

子どもの登録が終わったと思ったのもつかの間、次は私の住所確認ができずにまた中断。BRPカードには住所記載がないのです。
何か、公共料金の請求書か役所からの手紙などで住所を証明できるものはないかと探しましたが、すべて夫宛に来ているので私のものはありません。最後に、住まいの契約書にサインを夫とともにしていることを思い出しました。それなら大丈夫だと言うことで、次回持ってくることで落ち着きました。

それから、次の週、登録が完了した頃を狙って診察予約。

一般的には、
1.まず、GPに電話、もしくはGPの受付を訪ねる(メールやインターネットは不可)。
2.担当ドクターから折り返し電話が来るので症状を伝える。
3.ドクターが、どのように対応するかを患者に伝える。
(薬を処方するか、診察の必要があれば予約を取るか、そのまま様子を見るかなど。)
4.必要な場合、予約を入れてもらい、病院にて診察。
という順序でことが進みます。

ところが、私の場合は、2の説明がかなりまずそうなので、受付の方に必死に「ドクターに症状をちゃんと説明できるか自信がない」と伝えると、必要な薬に診察が必要かどうか、受付の方がドクターに聞いてくれることになりました。実は、これも受付の人によるので、とても親切な方に当たったようです。助かりました。

すると、しばらく後にその親切な受付の方から電話がかかってきて、次の週に子どもたちを連れて診察に来てくださいということで、診察予約が取れました。しかも、日本語の通訳の方が来てくださると言うことで、ほっとしました(無料です)。

そしてようやく診察していただけたのが4月30日。最初にGP登録をしてから約2週間後です。

前置きが長くなりましたが、診察では先生とじっくりお話をさせていただき、
いつも飲んでいる薬の英語名をお伝えして、

・アレルギー性鼻炎の薬は、処方箋なしで薬局で買える
・鼻水が止まらないときの薬も、処方箋なしで薬局で買える。
・鼻づまりの時に発症する偏頭痛の薬(スマトリプタン)は、処方が必要。
→月に10個処方されていたことを伝えると、それは多いので、偏頭痛が起こらないための予防薬を試してみないかと言われました。私も頭痛に悩まされるのはこりごりなので試してみることにしました。
・子どもの湿疹の薬(ステロイド入り)は、処方が必要。これは、長くても1週間で一度やめて、その後は保湿剤でケアする。
→石けんの使用はすぐに中止。その代わりに保湿クリームを全身に塗り、それを石けん代わりにお風呂でも使うこと。お風呂のお湯には、保湿剤を入れる。

ということになりました。

頭痛の予防、および、子どもの皮膚対応が初めてのことで、生活が変わってしまって私がオロオロしていますが、子どもたちはなんなく受け入れて楽しそうにバスタイムを過ごしています。水や石けんが皮膚によくないのですね。硬水とそれに対応した石けんだからでしょうか?

薬局に行ってみると、確かに、アレルギーの薬が何種類も並んでいます。
日本で買うより安い気がします。
また、ステロイド入りの軟膏も売っていました。

そして、私の頭痛予防薬以外は、今回いただいた処方箋の半券を持って行けば、次回からは診察なしで薬局で買えるそうです。

おまけに。
長男が、「他に具合悪いところがありませんか?」と言われたときに、足首が時々痛くなることを訴えたら、
「どのぐらい前から痛いのですか?」→「一週間前ほどから」
「私は足の専門家じゃないけど、まだ1週間だとしたら、痛いときに痛み止めで抑えてしばらく様子見て、2週間、3週間経っても痛いようだったらまた来て。」
ということでした。自然治癒力を信じるというか、なんというか。確かに、親の目でもまあ治るかな?ぐらいの思いでしたが・・・。

総じて言うと、深刻な症状のみドクターが診て判断。
それ以外は、自分で薬局に行って相談の上購入、といった感じで、小さな病気は自己管理が前提なのかなと思いました。

それにしても、ドクターは私にわかるようにゆっくりと話してくれた様子でしたが、それでも半分ぐらいしか理解できず、通訳さんがいらっしゃらなかったら、こちらの要望もろくに伝えられなかったのでは?と思います。

受付の方は初回だけ通訳をつけます、という感じだったけど、次回からどうしましょう? 自動翻訳は役に立ちますでしょうか?





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