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【本紹介】吉野 源三郎:君たちはどう生きるか

□紹介する本

君たちはどう生きるか (岩波文庫 青 158-1)
吉野 源三郎 (著), 1982/11/16
岩波書店

□紹介メモ

コペル君の学校生活での悩みと
それを聞き、人間とはこういうものだと答える叔父さんのやりとりを載せた本。

(a)
人間は、互いに異なる容姿や振る舞いを見せるが、みんな見えない消費と生産の繋がっていて、何かを生産し、消費しているという、生産関係の中にあることに気づく。
自分もその中の1人で、そのネットワークの中心ではないことに気づく。(天動説から地動説のようなもの、自分から見るのではなく、他者から、客観的に見る視点を持つ)

(b)
ニュートンはリンゴを見て万有引力に気づいたのではない。これまで、デカルト、ケプラーなどの星々に力が働いていることを示した仕事があって、それがリンゴでも成り立つことに気づいたのだ。
気づくのには、地球とりんごの距離を変えていったら、りんごは星と同じように落ちてこなくなるのでは?という発想に至った?

(c)
人間は過ちを犯すことがあるし、苦しみや、恥ずかしさを感じることがある。
その辛さがあるから、未来で同じようなことはしないようにしようとか、辛いからこうしようとより良くなれるのだ。

(d)
皆が互いに共感的に相手のことを思いやれる世界になればと願う。

#読了日
23.07.25

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