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少年探偵団・怪人二十面相(江戸川乱歩)

子供の頃は(大人になっても?)あまり本を読まなかったと思います。(漫画はよく読んだが)
親は活字の本ならなんでも買ってくれると言ってくれていたが読みたくなかったんだから仕方ない。(ズッコケ三人組シリーズは買ってもらって読んでた記憶がある)

どこの学校の図書室にも必ず置いていたであろう江戸川乱歩は知っているけど読んだ記憶がないのです。もちろん怪人二十面相なども名前は知っていますが、恥ずかしながら内容は知らない・・・
ふと先日新聞で紹介されていたのですが、こんな中年になって読んだらどうなんだろうかと思って読んでみました。

評価が難しいですが、子供が読むなら怪人二十面相の想像もつかない巧妙な盗みの技や、拉致監禁する様、どんな人にでも変装してしまう二十面相は少し恐怖感もありけっこうドキドキすると思います。
最後はどのように終わるのだろうかと後半は面白くなりページが進みました。
登場人物も、しばらく謎に包まれている明智小五郎の設定や、助手の小林少年も幼いのにしっかり者というのも魅力的です。
子供が読むにはワクワクして読めて面白いと思いますが、大人が読むには物足りないかなと思うのと、細かいところで現実的でないところをツッコミたくなったりします(笑)。でも内容はさすが名作だけあってしっかりしていると感じます。

もともとは1936年(昭和十一年)に雑誌「少年倶楽部」に連載されていたもののようですが、約90年前の作品と考えれば良くできていると思います。

出てくる道具などは(古くて)時代を感じるものが多く、そういう意味で今の子供にとっては関心の湧くポイントになるかもしれないですね。

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