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②気ままにネトフリから学ぶ

気ままに生きてみたシリーズ vol.2 ネットフリクスに浸かる

ネットフリックスを見まくってたらニートみたいに堕落した生活になるのは、分かってました。でも生クリームダイエット(※1)みたいな感じで飽きるかなという願いを込めつつ、、。

※1 生クリームが大好きな子が生クリームしか食べないっていうダイエットを昔にテレビでやっていたような?最終的には、生クリームに飽きて食べなくなって痩せたみたいな、、

アニメめちゃくちゃ見ました、映画も、海外ドラマも、海外のリノベーションのリアリティも、最終的には記憶についての学習物だったり、ラテンアメリカの市場の食についてだったり、海外の人から見たアニメドキュメンタリーだったり、、。それで満足しました!お腹いっぱい(^ ^) 

印象に残った4作品

印象に残ったのは、主に4作品だ。

『ベビー・シッターズ クラブ』という海外のティーン向けドラマと『ストリートグルメを求めて ラテンアメリカ』のコロンビア、ボゴタというドキュメンタリー、『リズム&フロー』というラップのオーディション番組。『ゴールデンカムイ』というアイヌについても知れるアニメ。

一見全然内容の違う4作品だが、これらには共通して考えさせられたことがあった。

それは、結局人のアイデンティティ(や生きる意味)は自分のルーツや生まれ育った地元にあるということ。

これは以前に読んだ『チーズと塩と豆と』という短編小説集からも感じたことだ。(この話はまた今度)

①『ベビー・シッターズ  クラブ』

この作品を見始めた理由は、『クラウディア・キシ 倶楽部』というベビー・シッターズ クラブの原作小説のファンであったアジア系クリエイターたちが日系アメリカ人キャラクターのクラウディア・キシの魅力について語るドキュメンタリーを見たためだ。

この小説が出たころ、アジア系のアメリカ人は小説やテレビに出ることはほとんどなく、あっても脇役だったそうだ。自分は普通ではないと疎外感を感じていた当時のアジア系アメリカ人の心を救ったのは、間違いなく『ベビー・シッターズ クラブ』だろう。

クラウディアはこの作品の主人公の一人でアートの才能があり、クールで多くの子が憧れるような存在だ。彼女は、自分もクラウディアのように堂々としていていいんだと当時の多くの同世代のアジア系を肯定し、救ったに違いない。

そして、この『ベビー・シッターズ クラブ』は現在ネットフリックスでドラマ化されている。初めは期待せずに見ていたが、内容はかなりダークなものも含む。

友達との悩み、兄弟との悩み、家族との悩み、病気の悩み、自分についての悩みなど生々しい共感できるような重い話がたくさんあるのだ。正直想定外だった。

楽しい話で終わり!でなく、社会のマイノリティや誰かが持っているだろう悩みに寄りそう、心の支えとなる作品だろう。

『クラウディア・キシ倶楽部』の一人のアジア系クリエイターはこの小説を自分のバイブルだといったいた。その言葉にも今なら深く納得できる。

②『ストリートグルメを求めて ラテンアメリカ』ーコロンビア、ボゴタ

この作品は、自分の親戚が住むコロンビアについて感じたいと思い、探したところ見つけた作品だ。ネットフリクスのこのようなドキュメンタリー作品は等身大でその国を写し、街の雰囲気を感じられるため好きである。

ここではペルセベランシア市場で働く料理人の女性に焦点が当てられている。この作品を通して、コロンビアの伝統料理は出身地域によってかなり異なり、彼女らがそれぞれに対して誇りを持っていることが分かった。

そしてその誇りを周りに伝えようとしていることも。自分のルーツを大切にし、自信をもっているのだ。

また、一度幸せを手に入れた後、それを奪われても挫けずに新たに場所を見つけ、新たな幸せを見つける姿に胸が打たれた。

不安定な人生の中で自分自身を見失わずに努力する精神力と本当の強さは私が憧れるものだ。

③『リズム&フロー』

この作品は、オーディション番組を見たいと思っていたところ出会った作品だ。これは、ラッパーを目指すアメリカ人のオーディション番組だった。

しかし、ラップを行う人には黒人が多く、そうでなくともつらい過去・現在を生き抜いているため、彼らのドキュメンタリーにもなっている。

出場者は、家族や仲間を警察などに銃で殺されたり、家族が不正に逮捕されていたり、貧困のため治安の良くない土地で自分の子供を育てなくてはいけない、若いのに親代わりなど、現在に残るアメリカ国内の貧困や黒人差別がまじまじと感じられた。それは、正直自分の想像以上だった。

自分が特に驚いたのは、審査員も含めほとんだの人が自分の大切な人を不当になくした経験がある、またはそれに驚かないことだ。それほど命を落とす場面が日常に存在しているのかとショックを受けた。

そんな中で審査員がオーディションを勝ち抜くため、彼らに求めるのは、『技術と独自性(自信、存在感)と共感性』だ。審査員は「あなたの個性は?」や「共感できる?」など根本を問いかける質問を繰り返す。

前者の質問はまるで自分に問いかけられているようだった。出場者は自信をもって自分の個性を答えていた。その姿を見て自分も自分について問いかけ直すことが必要だと感じた。

また、たとえ裏にどんな共感できるストーリーがあってもそれを伝える力(ラップでいう技術と歌詞)がなければ落とされてしまうのだ。残酷だが、厳しい世界のため仕方がない。これは、ラップの世界だけに言えることではないだろう。どんな発信方法でも伝える力というのは自己主張であり、自分が生きた証拠となるのではないだろうか。

ある出場者に、ラップもできる、歌も歌える、ダンスも踊れるというマルチな才能を持った女性がいた。そんな彼女に審査員の一人は「極めたいなら1つに絞らなくてはいけない」と言った。しかし彼女はお金がないため、夜はダンスでお金を稼がないと生活ができないと言った。

自分がやりたいことを一つに絞る必要なんてあるのだろうか。レオナルド・ダ・ヴィンチだってやりたいことを一つに絞ってないし、モノカルチャー経済だって危険だと言われているのに。

私は絞らなくていいと思った。自分がその時にやりたいことやった方が後悔のない人生になるだろう。

④『ゴールデンカムイ』

これは、北海道出身の友達に勧められて見始めた作品だ。この作品は内容が面白いのはもちろん、アイヌやその人の地元の文化に触れた人々がその文化を尊重しているのが素敵だと感じた。また、狩猟や採集など私が教科書でしか見たことがない生き方が表されているのが興味深かった

地元に古くから伝わる伝統、そのようなものが親から子に渡り継がれていく姿が描かれているのだが、それがまるで遠くの世界のようで素敵だった。自分の先祖はそのようなことをしていただろうに、現在の世界では生き抜くために親から子に伝えられるのは年金、税金や家事用品の使い方など味気のないものばかりだ。(もちろん他にもあるけど)

今の自分が好きなことができて安全かつ健康な暮らしは本当にありがたいが、きっと昔の生活の方が危険と隣り合わせで命の大切さや生きている実感を強く感じていたんだと思う。

現代の生活の中でも日々食や身の回りに対する感謝を忘れずに生きたい。

まとめ

ふと、何気なく見た作品でも自分自身が感じることがたくさんある。この4作品に対しても人によって感じることが違うだろう。今回はこの4つから

人のアイデンティティ(や生きる意味)は自分のルーツや生まれ育った地元にあるということ

を私は学んだ。もしかしたら、心中で思っていたことが作品と重なり、私にそう思わせたのかもしれない。

どちらにせよこれからは自分のルーツや地元を通して自分を理解していきたい(^ ^)

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