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種まきとプロセス、偶然の成功、そして人のどん欲さ

今日の早朝も広島北部は一面に霧+雲。広島駅まで来ると快晴笑

朝一番に、最寄駅へ行く前に畑を見にいく。

農薬、肥料を使わないので、作物は徐々にしか育たない。

また、草に負けないかが気になる。
それが自然本来の姿である。

英語で種を意味するseedは、
サンスクリット語(仏教、アジア文化の元になっている言葉)のchoditi「種(をまく)、物事が偶然始める、子孫に残す」に由来する。

現在のように月日の概念が庶民、農民に浸透する以前は、
どんな種類のseedを撒く時期かで “season” (季節)を決め、大雑把に時間を捉えていたらしい。

土の下に種をやることを
【sub(下に)+seed (種)=“succeed”】と呼び、
「偶然豊作になること」、
「次のシーズンも種が取れること」、
「地域の農作物を将来に受け継ぐこと」
と言葉の意味が増えていった。

また、【pro(進む)+ seed [→cess](種) 】を「成長過程(=プロセス)」という言葉も普及していった。
まだ人類が、「成功、継承」の結果ではなく過程を純粋に楽しんでいた頃だ。

やがて中世以降、ヨーロッパでは文明が発達し、
東インド会社設立、
大航海時代と経済の希望を広げていく中で、
人間の欲望は肥大化し、
作物が育つ喜びを忘れていった。

“nein saat”=”no seed(seedは当てにならないからダメだ)→ necessary”と、
古来からの自然農法では効率よく確実に作物が育たず、儲からないと言い出した。

高校の世界史の教科書にも出てくるチャールズ・マッケイは、
オランダがオスマン帝国から仕入れたチューリップを自国に持ち帰り、
必要以上に高値で栽培する様子を
「人間は愚かだ。”necessary(必要不可欠=seed”ではなく肥料が必要だ)”という言葉を使いすぎだ」
と本に書き、当時の人に警告したそうだ。

チューリップバブルから400年。
当時の世界の外交についても、マッケイの本も世界史や英語の教科書にすら出てくるが、
人類は成長していないようだ。

かつて全国各地にあったジーンバンクの中でも最後まで生き残った広島支所が、とうとう今年3月に潰れ、
今や固定種、在来種を得る為には専門の業者か東京へ行き、高い値段で仕入れる他はない。

種苗法改正によるものだと言われていたが、
冷静に考えれば、
ジーンバンクで扱っている在来種は古い品種なので、
法改正の対象にはならない。
F1種、交配種で儲けようとする利権が見え隠れする。

オランダに至っては農家が土地の売却を迫られていて、最近またデモが酷くなっている。

人間は自然の一部であることを思い出して、
まずは自分の身を守ることをやらなければいけない。

その為にまず、
世界で何が起きているか、
自然界では何が起きているか、
過去に何が起きたか、
時間軸・空間軸・生き物の「種」の軸を広く捉え、情報を得ながら行動していきたい。

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