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母国に戻りたいディエゴ

シドニーのバックパッカー(以下バッパー)で夜中なかなか眠れずにバルコニーから通りを眺めていると、1階のドアから一度だけ話した事のあるアルゼンチン人のディエゴが出ていくのを見ました。2階のバルコニーから彼に声をかけると僕に手を振りながら「俺も寝れないんだ。一緒に吸う?」と言われ、彼と一緒にバルコニーで色々話す事になりました。その時の話です。

僕はちょうどその時アルゼンチン、ウルグアイ発祥のマテ(お茶みたいなやつ)を飲んでおり、一階から登ってきた彼がそれをみて「なんでお前がマテを飲んでいるんだ」と驚いたり、知っているアルゼンチンのスペイン語(アルジェンティーナスパニッシュ)をいくつか言ったり、好きなラテンのアーティストを言ったりすると「お前はクレイジーだ。なんで日本人のお前がスペイン語を話してマテを飲んでこのアーティストを知っているんだ」と興奮し出して(NZワーホリをしていた頃、僕はラテン系が8割を占めるバッパーで5ヶ月間暮らしていたから、彼らの文化、音楽、言語、踊りにどっぷりハマっていた。↓)

彼の友達にボイスメッセージで今起こったことを伝えたりと、先ほども言ったようにその時は夜中で、そしてすぐ近くでルームメイトが寝ていたのですが大声で笑ったり、音楽を流していたりとお互いかなりハイだったのでやりたい放題でした(ごめんみんな笑笑)

お互いテンションが落ち着いてきたらシガレットペーパーの巻き方を教わったり、(シドニーでは既に巻かれたものは結構高いから自分で巻いて吸っている人が多いし、女の子と話してて「一緒に吸う?」と言える選択肢があると会話を続けたり一緒にいるための言い訳になるかなと思って。あとかっこ悪いしね「お前も吸う?」って言われて女の子の前で巻けなかったら。もちろん身体にいいわけではないから、特別な時のみに吸うようにしている。)

彼はもうすぐここのバッパーを出て海沿いのアルゼンチン人のみが住んでいるバッパーに移動するからその事について話したり、お互いNZにワーホリへ行っていたのでその事について話したりしていました。

また一通り盛り上がり会話が静まった時に彼が、

「将来はアルゼンチンに絶対帰る」

と言い出しました。彼は今年30歳で今まで色々な国にワーホリで滞在していた事を会話の中で知っていたのでてっきり母国には帰らずこの先も色々な国を回るのかなと思っていました。

理由を聞くと、「色々な国に行ったけどアルゼンチンよりも人が暖かい国は他にないよ。ここ(オーストラリア)は人が冷たいしね」と言っていました。それを聞いた時に僕は彼の事を少し羨ましく感じました。なぜなら彼は僕とは違って「自分はこの国に住む」と答えを出したから。

僕は各国を転々と生活していて「将来はこの国に住むだろうな」というような国が一つも無い。とは言っても急いで決める理由は無いし、定住する国を決めても、決めずに転々としててもそれは個人の問題だからどっちが良いとかそう言う問題ではないか。。というかこんな事を考えても建設的ではないから今自分がシドニーで出来る事をする!話はそこから


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