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バイリンガル教育について

本日の記事は、数年前、まだPhDに籍を置いていた時の日本語簡易版になります。長めの文章なので、ご興味のある方は一生懸命❗️読んでやってくださいね。
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さて、昨今のバイリンガル教育について、translanguageという考え方がしっくり来たので、ここでシェアしたいと思います。そもそもバイリンガルは、第二言語を習得した時期・年齢によって大別され、また、それぞれの言語の到達具合によっても名称が変わります(言われてることはわかるけど、話したりは出来ないpassive bilingual とか)。以前は、bilingual=2 monolinguals、つまり一人の人間が二つ(以上)の言語システムを操っている(?)という考え方が主流でしたので、母国語をしっかり学んでから第二言語を習得させるべきだ、とか、二つの言語を同時に学ばせると、脳のキャパがいっぱいいっぱいになって、混乱をおこす、などと言われてきました。

そこから、code-switching/mixing という概念が出現してくる訳ですが、例えば、ヨーロッパ人が、最初はフランス語で話していたのに、気がついたらスペイン語に途中から変わっていたとか、様々な理由で、そのままその言語を借り入れちゃうこととか(例えば、海外に住む子どもたちが、「今日プレイデートする?ママは何時にピックに来てくれるかな?」プレイデート=お友達の家で遊ぶこと、ピック=お迎え、のように、まぁ日本語を使っていえなくもないんだけど、ピタッとはまる訳語が見つからない時など、あえてそのまんま英語を日本語の文章にねじこむ) 、そういった現象のことをcode-switching/mixingと言ったりします。これに関しては、両言語の未熟さを指摘されることもあり、バイリンガルになるって実は大変なんじゃ、とか、どっちの言語も中途半端になるんじゃないか、ってな不安が出てきたりもする訳です。

そこから、translanguageという考えがやってきまして、これは、簡単にいうと、人間はそれぞれ、ひとつの立派な言語システムを頭の中に搭載しているので、いくつの言語を同時に学ぼうとも、その固有のシステムをうまく作動させてやっている限り、言語能力は無限に広がっていくし、その場その場に応じてうまく言語の切り替えもできる、というものです。 この考えに基づいて、バイリンガル教育をやっていこうや、ってのが最近のバイリンガル教育の流行りだそうで。例えば、1+1=2を理解するのに、英語だろうが日本語だろうがフランス語だろうが1+1=2な訳です。meta-language, cognitive understanding というのがキーコンセプトらしいですが、要は、どちらの言語もそれぞれちゃんと伸ばしていったほうが、お互いの言語をお互いが助け合うので、どんどん賢くなっていく(?)ってことみたいです。

とまぁ、これらはあくまで、学説なのでねー、そういった理論をどうやって本当に目に見える形で、我々の英語教育に活かしていくのか、というのは長い長い戦いになりますね。またアップデートした記事はいつか書きたいと思います☺️

白間

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