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『LISTEN』を読んで"聞く力"を言語化してみた。

めちゃくちゃいい本でしたので、
自己改変加えまくって要約お届けします。

はじめに


"人の話を聞ける人"って実は希少人材で、
頭が良い人ほど人の意見に耳傾けられなくなるし、
人の話を聞けない人ほど自分のバイアスから
抜け出すことが難しくなってどうも人生生きづらい方向に
進んでいく。万人にとってあった方がいい姿勢が
"聞くこと"なのです。

今日は30年ぽっちの経験で得た実感を基に"聞くこと"の全てを
本書で得られた気づきも交えつつわかりやすくお伝えしますね☺️

どんな人におすすめ?


・傾聴力が課題に感じる人
・人と会話することが怖い人
・人から信頼されたい人
・一生の友人が欲しい人
・孤独を回避したい人
・自分が聞き役が向いてると思う人
・自分の話術に自信のない人

聞くことの重要性を感じてない人は、
その重要性に気づかされるし、
普段から感じてる人には、
かなり明快に本書が言語化してくれてるので、
改めて聞くことを大切にできる1冊

各論


"聞くこと"の全て
本日のトピック👇

①"聞くこと"はなぜ最重要なのか?
②"聞くこと"の要素分解
 〜大前提と5つのスキルステップ〜
③"聞くこと"とは
④ラポール積極性の高め方
⑤自己開示力の高め方
⑥質問力の高め方
⑦消極的能力を身につける
⑧関係性維持力とは?
⑨まとめ

それぞれいつも通り長文(笑)ですが、
上部に主張の要点をまとめているので、
そこだけでも読んでいただき、
気になるトピックは中身も読んでくれると嬉しいです🙌

結構思いつきで書いているので拙文失礼します🙏

①"聞くこと"はなぜ最重要なのか?

↪︎ラポールに見る関係性の質の話
↪︎太い相互のラポールこそ人間の至高
↪︎ラポールスキルは圧倒的に後天的なもの
↪︎大切なのは能力ではなくスタンス
↪︎なぜ人(特に日本人)はラポールを恐れるのか

 聞くこと(聞ける関係性にあること)はすなわち、相手が自分を信頼して相談してくれたり頼ってくれたり色んなことを話してくれる状態。人は誰しも信頼されると嬉しいし、生きてて良かったと思える瞬間の一つとして心温まる。

 ラポールとは、フランス語で「橋をかける」と言う意味で、人間関係の構築の際に意識すべき感覚の一つになる。自分と相手にラポールを築き合えるかどうかが、より良い人間関係にとってすごい重要になるし、ラポールの形成が初対面の相手に対してなどでも最初の課題となる。ラポールなしでは相手は警戒するし本音でのやり取りなどなし得ない。

 ラポール視点で言うと、複数人とこの太いラポールを築けることこそ充実した人生、幸福な人生に最も必要な要素と言われている。そしてこのラポールを築けるかどうかに才能や先天的なものはほとんど必要なく、築きたいという思いと、築くために自己成長や自己受容を果たしたいというスタンスが何より大切なのである。

 そして基本的に人は、ラポールを築くことを希求する一方で恐れる生き物でもある。それはなぜかといえば、裏切られることが怖いからである。期待することの副作用は絶望すること、大切な人ができるとそれを失う恐怖とも向き合わなければいけない。私自身、その恐怖ときちんと向き合えてきたのは社会人3年目を過ぎてからだし、おそらく認知できずに誰ともラポールを築けなかった人は天涯孤独を感じてしまうんだと思う。

要は聞くことを高めていけば、
大体うまくいくと思ってるって話

②"聞くこと"の要素分解

 ↪︎STEP1  "聞くこと"を理解する
 ↪︎STEP2 スキル① ラポール積極性
 ↪︎STEP3 スキル② 自己開示力
 ↪︎STEP4 スキル③ 質問力
 ↪︎STEP5 スキル④ 消極的能力
 ↪︎STEP6 スキル⑤ 関係性維持力

STEP1  "聞くこと"を理解する
 ↪︎全ての知性を相手の言語情報と非言語情報に傾け、尊敬し信頼し寄り添い、共感することが"本当に聞く"ということ。

STEP2 スキル① ラポール積極性
 ↪︎ラポールは信頼したい相手に対して行う能動的な行為であって、基本的に待っていてもほとんど誰もラポールしようとはしてくれない。それは前述にあるように、ラポールには恐怖やリスクも伴うからである。そこと向き合う勇気が必要になる。

STEP3 スキル② 自己開示力
 ↪︎自己開示は意外と奥が深い。全くしないと情報の不均一性で信用されなくなってしまうし、逆に感情任せに開示しても自己中心的だと思われてしまう。ちゃんと開示したいと思った時の動機を掘り下げて、分離した上で適切に自己開示を行う姿勢が求められる。ちなみに5つのスキルの中で私が最も苦手な力...

STEP4 スキル③ 質問力
 ↪︎これも奥が深い。尋問のように「なんで?」を相手にすると距離は縮まらない。どう質問するか、ひいては"いかに相手に対し心から好奇心をもって接するか?"が質問力の根底に潜む重要な課題になる。

STEP5 スキル④ 消極的能力
 ↪︎ネガティヴケイパビリティという耳慣れない用語になる。人間は中途半端を嫌うので、どうしてもすぐに結論を出したり、簡略化したり、白黒はっきりつけたがる。その欲求から距離をおき、結論や白黒つかない状態を許容するのも大切なスキルになる。

STEP6 スキル⑤ 関係性維持力
 ↪︎特に男性は見落としてしまいがちな関係性維持。家族であれば特に、困った時に頼ってほしい。そのために大切なのは日常の何気ない会話での尊敬と許容の姿勢になる。大切な人たちとは食事をしよう。

③"聞くこと"とは自己認知の世界を拡げること

・目に視える情報は氷山の一角
・自己のあらゆる固定観念を認知する
・信頼する相手と答え合わせする
・多様性の数だけ解釈の幅は拡がる
・幅が広がるほど生きるのがラクに楽しくなる

 単に相手の言っていることを聞き取るのが"聞くという行為"ではない。耳という器官はそれ以上に発達している。その言葉の裏に潜む感情を感覚を研ぎ澄ませば汲み取れるように、神経系が集積されており、その人がしっかりと傾聴する姿勢を見せればしっかり働くようにできている。

 そして聞くときに相手の意図を汲み取ること以上に重要なことが、汲み取ろうと仮説検証を重ねていく中で「自分自身の中に潜む固定観念にも耳を傾けること」である。実は多くの場合、相手の意図の解釈を阻害するのは自分自身が持つバイアスの存在であり、そこを認知することが聞くことの出発点になりうる。

 初対面の相手に対し、聞く力を高めるのはかなり難易度が高いので、まずは身の回りの信用における人物、ないしはこちらから信用を預けたい人物に対し積極的にコミュニケーションを取ってみることである。そして答え合わせするように、自分の心象と相手が言わんとしていたことを丁寧に確認してみると、意外とズレている部分も多くて面白い。

 そしてこういった努力を通じて得た「自分ではない人間たちの実体験や心象」を自分の中に実存する解釈として受け入れていくことで、色んな人の気持ちに対して共感したり、尊敬の念を抱けるようになる。これこそが聞くことの最大の効用であり、この繰り返しが実は真の愛情を育むことにもつながる。

ちまたでいうD&Iの真髄は
多分ここにあると思っている

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