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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.211 映画 山田洋次 「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 山田洋次の「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 」 (1985/日)についてです。

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男はつらいよシリーズ第35作目、自分が観たシリーズ38本目。

このシリーズの後半でよくある、若い男女に恋愛コーチするパターン。

もう寅さんも若い女の子には惚れるけど、すぐ若い青年に譲ってしまう。

このデート指南が結構面白い。

今回のマドンナは樋口可南子さん。

男はつらいよシリーズの中でも屈指の美貌と若さを持っていますが、

キャラがおとなしいのか、寅さんと恋愛で絡んでくることはないので、少し印象が薄かったです。

それよりもよくシリーズでちょこっと出てくる寅さんのテキ屋仲間のポンシュウが今回は割と長く映っているので、印象が深い。

おばあちゃんの家で酒飲んで歌って踊って、教会で泥棒して許してもらい働いてw
どうしようもないけど良い味出ています。

そしてマドンナと恋愛する司法試験を受ける苦学生の平田満が半分主人公。

寅さんが指南したデートや最後の大騒動のはちゃめちゃぶりが楽しい。

まあ、男はつらいよの中では割とライト目な作品ですが、まあ気軽な”つらくない”のも良いでしょう。



物語は、テキ屋仲間のポンシュウと五島列島にやってきた寅さん。

二人はクリスチャンのお婆さんを助けて、そのお礼に家に泊めてもらう。

お酒を飲み歌って踊って楽しい夜を過ごしたが、そのお婆さんは持病で亡くなってしまう。

お婆さんの葬式に東京で働く孫娘(樋口可南子)がやってきて、よくしてくれた寅さんとポンシュウにお礼をする。

東京の柴又に戻った寅さんに彼女から手紙が届く。

彼女を訪ねた寅さん、写植オペレーターの技術を持つ彼女の就職の相談に乗り、博に再就職先を探させる。

彼女のアパートには司法試験の勉強をしている苦学生が暮らしていて、彼女に夢中で勉強に手がつかない。

彼女(マドンナ)も満更でもないことを知り、さくらに真剣に恋している人を揶揄うなんてお兄ちゃんらしくないと言われ、

寅さんは苦学生(平田満)にデートの恋愛指南をする。

いきなりデートだと難しいので三人で会うことを約束し、寅さんは仮病で来れなくなったことにして、二人だけにしようとする。

寅さんの指南通り、デートは上手くいき、マドンナの部屋でコーヒーを飲むところまで行ったが、苦学生は緊張のあまり徹夜してお酒を飲んで、彼女の部屋で寝てしまう。

次の日寅さんに彼女の部屋で寝てしまってと報告したら、寅さんは怒り、苦学生は失意の中大学の恩師に故郷に帰ると報告する。

大学の恩師は苦学生にもしものことがあったらと思い、マドンナと寅さんを連れて苦学生の故郷に。

苦学生は失意の中、山へ行き、自殺しようとするが、薬を川へ落としてしまう。

山へロープウェイに乗って探しに行く寅さんとマドンナと先生の三人。

その下を苦学生がフラフラと歩いている。

寅さんが彼女の気持ちを大声で伝える。

彼女も頷く。

その後二人は結婚することに、と柴又に手紙で報告がある。

寅さんはまた五島列島に行くと、教会で働いているテキ屋仲間のポンシュウに
再会する。



今回はデート指南編。

この男はつらいよシリーズの後半はこのパターンが多い。

まあ寅さんも恋愛するには結構な年齢ですし、マドンナに惚れる若い男の役者さんも出てきて物語がいろいろな人が絡み合って面白くなりますね。

若い頃友達に恋愛相談やデートの話の相談に乗るのは、自分のことでないので
何だか楽しかったような気がしますw

本人じゃないから結構気楽で良いものですね。

まあしかし相手が若い頃の可憐な樋口可南子さんで、デートの後彼女の家に行って
コーヒーを作ってもらい、彼女から泊まって行っても良いわと言われ、その間にソファーでいびきかいて寝てしまうなんて絶対ないと思いますがw

寅さんが怒るのもわかりますw

いや日本の全男性が怒るでしょうw

今日はここまで。





「おまえが昨夜した行為は、若菜ちゃんに対して、おまえは女として全然魅力がないんだぞと言ったのと全く同じなんだ!若菜さんがどんなに傷ついたか、おまえにはわからないだろ!!」
「じゃ…どうすればいいんでしょうか!」
「死ぬんだよ!オレだったら今すぐ死ぬよ、フン」
/「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」より


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