【秒速５センチメートル】
　鑑賞日：2023/11/4(土)　
　視聴方法：アマプラ

　新海誠過去作のアマプラ見放題がもうすぐ終わりそうなので、時間が短くてサクッと見られそうなやつを見ることにした。新海作品は「ほしのこえ」「君の名は」「天気の子」「すすめの戸締まり」を過去に一度ずつ見ているが、だいぶ記憶が飛んでるところがある。

・今作は３話連続形式で合計でも１時間の作品なのでかなり短く、１話あたりがテレビ放送１話分くらいの分量だけど、人物の内心や風景描写が丁寧なので結構ボリュームがあるように感じられた。

・ティーンエイジャーの甘酸っぱい恋愛を自分ごととして捉えられる年齢ではなくなってしまったので新海作品全般にはどうしても乗り切れない部分があるのだが、それでも各話の風景演出などの丁寧さには惹かれる面もあった。

・遠距離恋愛、かつ手紙やメールのやりとりが主題となるのは「ほしのこえ」を彷彿とさせるが、今のスマホ世代と違って簡単に連絡が取れない時代ゆえにできる演出がエモい。

・都内在住の中学生が両思いの相手に会うために在来線を乗り継いで栃木に行くという１話目にの展開はちょっとした冒険感を感じさせて良かった。元小田急線ユーザーなので出発地点が豪徳寺なのにも少し反応してしまった。

・完全オムニバスかと思ったら、２話目で同じ人物のその後の人生を描いていく構成だとわかったときはちょっとオッとなった。１人の青年の中学期、高校期、社会人期を各話に分けて追っていく構成はなかなか面白かったです。

・２話目の視点人物である花苗ちゃんはその後が描かれなかったけど報われたのだろうか・・・幸せになって欲しい