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【読書感想文・ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代(アダムグラント 著)】温故知新

Audibleで「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」を聴きました。

先日に続きアダムグラント。この人の本は本当に「日々の行動を改めさせてくれる」本と思います。前回の、Think Againもそうだったし。

本書は、個人的にオリジナルな考え方になるための方法だけではなく、組織としてオリジナルでい続ける術も含めて、さまざまな事例を挙げながら科学的に論じている非常に良い本です。

また、「オリジナル」というタイトルとは少し違い、創造的になる方法というよりも、変化し続ける方法を学ぶ本、と捉えてもいいかもしれません。個人、リーダー、経営者、全ての立場の人にとって有益な情報をもたらしてくれると思います。

今回は特に本書の最後にある、訳者(楠木 建 氏)のあとがきが非常に印象に残りました。その中でも、

温故知新(昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。)

という言葉が好きになりました。訳者の言葉を借りると、

「オリジナルな行動には必ず破壊という行動が最初にある。」

ということで、当たり前のようにそこにある物に対して「なぜそうなっているのか?」「なぜそこにあるのか?」を考えることが、オリジナルなものを創造するきっかけを与える、というものです。

ただし、

社会一般に常識となっているものに対して異なる態度をとった時、もちろんそれはリスクになります。そのリスクを持ち続けられるか、それがオリジナルな行動、変化を継続する大きな分かれ目になるのかと思いました。

振り返ってみると、自分としては、間違っていると思うことについては、「全否定」の立場をとっているように感じます。その中でも学ぶべきところはあったでしょうに。

でも、オリジナル、変えていくというのは、一気に変えるのではなく、どちらかというと、部分的に変え続ける、という感覚があっているのかな、と今では思います。

そのことを考えると、今自分は、以前よりは幾分かはマシになったかな、とは思っています 笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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