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アメリカの大学で優等生が好成績を上げるためにまずすること

先週2回ほど記事にした、「How to Become a Straight-A student (Cal Newport 著)」ですが、2回目を読んでいます。

改めて、他の勉強スキル本と違うことがだんだんわかってきました。

そこで今回は、「アメリカの優等生がまず最初にすること」をご紹介します。

まず結論から言うと、

・ 1日が24時間であることに気づくこと
・ 1日で勉強できる時間がどれだけなのか気づくこと

の2つです。本書を読んでいると、

高校までは「受動的な学習」で、大学からは「能動的な学習」である

ことに気づいた人にStraight-Aへの道が開けているという事実です。

おそらくですが、(アメリカでは)高校までの課題の絶対量のケタが違うのだと思います。しかも、高校までは課題が参考資料も具体的に与えられ、答えが明確なものが多いために、その課題をこなす労力がかなりわかりやすいのかな、という印象があります。だから、1日の時間配分などはあまり考えなくても、夕食後に少し勉強する、試験前にまとめて勉強するだけで、好成績をおさめることは比較的可能だった、という推察です。

大学での勉強はこの限りではなく、与えられる課題は明確でも、答えが一つではなかったり、一つだとしても、今までの講義を複合させることが必要だったりと、課題の難易度が一気に上がるのだと思います。

ですから、それぞれの課題に対して必要とされる労力がどの程度か、それらを全てこなすにはどうしたらいいか、ということを真剣に考えなければなりません。今までのようなその場凌ぎの勉強をしていると、得意不得意で成績にかなり偏りがでることになります。アメリカではGPAがめちゃくちゃ重要視されるので、大学院に進学したいなど、好成績を目標にする場合は、勉強方法そのものを変える必要があります。

そこで、本書で最初に提案されていることが、

  1. 1日の初めに「今日の具体的な予定を立てる」こと

  2. 期限のあるもの(課題、試験など)をメモること

です。

自分も同じようなことをやっているので、そちらのやり方をご紹介します。(本書は2006年のものなので、スマホがない時代なので。でも基本は同じです)

用意するもの:スマホのカレンダーとToDoリスト

これだけです。そして

やること:

  • 仕事開始前に「今日やることをカレンダーアプリから確認」

  • 今日やることを「時間指定でToDoリストに書き込み(家庭のことなども)」

  • できたものをToDoリストから削除する

  • 新たな仕事、やること、期限のあるものなどを迅速にToDoリストに追加

  • 1日の終わりにToDoリストに入れていた期限つき作業について「いつやるか」を記入する

これです。これの目的は、できたかできなかったか、ということよりも、「自分は今、限られた時間でどの程度の量をこなす力があるのか」という把握です。

まず、時間指定でToDoリストに書き込むと、「次に何をするか」という時間を節約できます。また、メモでは所要時間2時間としていたにもかかわらず、1.5時間で終わったりすると、作業内容や作業量に対する自分の作業能力を認識を更新することができます。翌日からその更新された認識で予定を立てることができます。1日に削除した作業を把握すると、作業の種類、作業の時間、などに関して適切な配分が可能になります。

次に、「新しいToDoにいつやるかを記入する」ことについては、本書にもありますが、大体の予定でいいのです。期限に間に合う限りは修正可能です。「今の自分の忙しさ」「期限までの日数」「その作業を完了するための労力」を大体見積もって、「この日にこれをやって、あの日にあれをやって」と大体を書き込むのです。遅れている場合は、他の作業との優先順位を変えて優先的に取り組んだり、その逆もありです。

最初はぎこちないかも知れないですが、継続していくと、自分は24時間で何ができるのかがわかってきて、「時間は無駄にできない」という感覚になれます(個人差はあるとは思いますが)。

このスキルは、元々樺沢紫苑氏の著書などから得たものですが、本書を読んで「アメリカの優等生も同じようなことをしているんだな」ということと「万国共通で再現性があるスキルなんだな」と思いました。

いろいろな本にあるのですが、「客観的に気づくこと」が大事というのは何に対してもそうで、「時間がない」と悩んでいる学生さんは、上述のように記録することから始めることをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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