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具体と抽象を行き来すると60点から80点になる

プロダクト開発は難しい。
設計だけを考えていると悩む時間が増える。
手を動かすばかりだと、使われないものが作られていく。
具体だけではだめだし、抽象だけでもだ。

具体と抽象を行き来しないといけない。
なぜだろうか。
具体と抽象はそれぞれを強めるヒントになるからだ。
行き来すると60点から80点になる話をする。

具体と抽象とは

プロダクト開発における具体と抽象とはなんだろうか。
具体とはまあ、UIだったり実装だったりユーザーが触れる部分。
抽象はプロダクト全体の設計だったり、戦略だったり、ユーザーが知らなくてもいい部分。
こんなざっくりな認識でOKだと思っている。

具体と抽象、それぞれ1回づつだと60点

まず具体を考える。思いついたアイディアはだいたい具体だ。全ては具体からは始まる。
多くの人は具体を考えるのが好きだろう。どんな機能があって、どうやって実装していくかパッと思いつくことが結構あるのではないだろうか。

しかし具体だけではどこまで行っても60点で止まる。それは設計が完璧じゃないからだ。具体だけを極めても点での輝きにしかならず、複数のアイディアが相互作用しないプロダクトが出来上がってしまう。

具体はユーザーへの最終的なアウトプットになるが、それまでは抽象のヒントにするんだ。
革命的な機能だと思って追加しても、他の機能との親和性がないものになる。その結果、ユーザーはその機能をなぜ使えばいいかわからない。
中途半端な抽象からは中途半端な具体しか生まれない。

だから60点まで行ったら抽象を考え始める。
プロダクト開発の抽象は例えばペルソナ、カスタマージャーニーマップ、「ユーザーの課題は何か」を考えたりすることだ。

行き来することで80点にあげていく

しかし、抽象を考えた時点では60点だ。なぜなら最終成果物の具体が変わっていないからだ。しかし、今は抽象という"ヒント"がある。
だからもう一度具体に戻るんだ。
抽象というヒントを使いながら具体を考える。ユーザー像を言語化すれば不要な機能が見つかるかもしれない。ジャーニーマップがあれば離脱ポイントを理解し解決策がみるかるかもしれない。

これが具体と抽象の行き来。
大事なのはそれぞれ1回だけで終わらせない。何回も行き来することを意識しないといけない。60,,,70,,,80,,,と点数を上げるために何度も行き来する。

このことを常に意識して仕事をしたい。

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