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#2 52ヘルツのクジラたち

どうもいなそです🙌
本日はこちら!


「52ヘルツのクジラたち」


キナコと52

今作は2021年に本屋大賞を受賞した町田その子著作のベストセラー小説
「52ヘルツのクジラたち」を杉咲花主演で実写化した映画化したヒューマンドラマ。

【あらすじ】
自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。


自分自身元々この作品の原作ファンで映画化の一報が耳に入った時から
鑑賞したいと思っていたのでまず見れて良かったです。


この物語は虐待やトランスジェンダー、自殺やポリコレなど昨今の
情勢でとても注目されているような社会問題に向き合った作品になっています。
だからこそ映画に関わるスタッフの方達はもちろん役者さん達もすごく丁寧に
身長に作品に向き合ったことだと思います。


本当に杉咲花さんの演技が良かった…
家族という呪いに毒されていた絶望的状況。
アンさんやミハルに救い出してもらい少しづつ活気を帯びていった表情。
ちからに出会い初めての恋に戸惑いつつもときめいてく様子。
最愛の恋人にDVを受け過去と今が重なり結局幸せになれないのかなと
諦観するような目線や声づかい。
最後に大分でまた新しくやっていこうと覚悟と希望を持ったあの笑顔と涙。

全てが自然で繊細かつ鮮明、見ている側がハッとするような演技に
とても圧倒されました。

志尊淳さんもトランスジェンダーという難しい役を上手く演じきっていたなと。
中世的なお顔をしている方だからこそ説得力のある演技になったんだろうなと感じました。


とっても重いけど向き合うべき内容を扱ってる作品。
きっとそう何度も見ることはできない、というか躊躇してしまうけれど
いつか大事なタイミングでまた見たいなとそう強く感じた映画でも合った。
このタイミングで見れたこと、凄く良かったと強く思う。
映画ってやっぱ巡り合わせだなぁ。と

そして何より52ヘルツのクジラは誰にも声が届かない中、一人ぼっちで広大な海を
彷徨っているのにタイトルが"たち”なのがとても良い。
きっと今このご時世、誰しも人に言えない悩みを持っていて
でも誰かに助けて欲しいと願っている。そんなようなことを表した
素敵なタイトルだなぁと改めて感じました。

この作品については色々と感じることも多いしその分綴りたいことも多いのですが
きっとその全てをあらわにするのはナンセンスなんだろうなーと思うので
ここらで終わりにしますね!

みなさんもぜひこの作品は原作と合わせて読んで欲しいな。

小説と映画、この作品に出会えて良かった。 では!


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