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日本のインバウンド需要拡大!魅力的な観光地として世界的に注目される理由とは?

2022年10月にコロナ水際対策が緩和されて以降、韓国、台湾、香港をはじめとする近隣諸国からの訪日客が増加し、2019年の水準を超えることが期待されています。また、欧米やオーストラリアなどからも多くの旅行者が訪れています。さらに、アジア系の訪日客も増えておりこれまで主役だった中国人観光客がコロナ関連の規制で戻っていないにもかかわらず、訪日客数が順調に回復しているというのが注目されます。
このような回復には、以下の3つの要因が影響しているとされています。

1.国際観光市場がコロナ前に戻りつつあること
2.円安効果が加わった「安いニッポン」のお得感
3.旅行先としての日本の評価が非常に高い

「旅行・観光開発ランキング2021年版」

世界経済フォーラムの「旅行・観光開発ランキング2021年版」では、日本が世界1位に選ばれており、自然資源や文化資源などが豊富で、インフラ面の充実も大きく評価されています。
一方で、人手不足による供給制約が心配されており、これを解決するためにはIT活用が必要だとされています。例えば、ホテルやレストランでの自動化やロボット活用など、技術の導入が求められます。
東南アジアが次の立役者として期待されていることも、この記事のポイントの1つです。入国規制緩和で中国からの客が戻ってくることが期待されていますが、東南アジアからの訪日客も増えており、今後さらに増加する可能性があります。これにより、日本のインバウンドビジネスは新たな展開を迎えることになるでしょう。

旅行・観光開発指数(Travel &Tourism Development Index , 以下TTDI)2021年版

世界から選ばれる日本のインバウンドの可能性

日本は多様なアクティビティが楽しめる観光地として世界から注目されています。グルメ、温泉、買い物、ゴルフ、スキーなど、様々な嗜好に合わせた体験が可能であり、観光客にとって魅力的な国と言えます。

また、日本は安全な国としても知られており、ストライキやデモによる交通機関の混乱や銃犯罪がほぼ無いことから、世界中から訪れる旅行者にとって安心感があります。これに加え、円安効果もあり、インバウンド需要の拡大に繋がっています。

「安いニッポン」を脱却するには?

「安いニッポン」というイメージを脱却するには、様々な施策が必要となります。

1.高品質なサービスの提供

日本は高品質なサービスが提供される国として知られています。そのため、観光客にとっても、高品質なサービスを期待して日本を訪れることが多いでしょう。そのため、業界全体でサービス向上に取り組み、より一層の高品質なサービスを提供することが必要です。

2.多様な体験の提供

日本にはグルメや温泉、文化・芸術、アニメ・マンガ、アウトドアなど多様な魅力があります。そのため、それぞれの分野で、新たな観光スポットやアクティビティの開発が必要です。

3.多言語対応の強化

日本は、多言語対応に課題を抱える国とされています。特に、英語の対応が十分でないため、外国人観光客が困難を感じることが多いようです。そのため、各業界で多言語対応に力を入れ、観光客が日本に滞在する上で不便を感じないようにすることが重要です。

4.マーケティングの強化

観光業界では、日本に来る観光客の需要や傾向を把握し、それに合わせたマーケティングが求められます。特に、SNSやオンライン広告などデジタルマーケティングの重要性が高まっているため、その分野に注力することが必要です。

5.インバウンドとアウトバウンドの連携

インバウンドとアウトバウンドを連携させることで、観光業界全体の発展に繋がると考えられます。例えば、日本でアニメやゲームなどの文化を体験した外国人が、自国に帰ってからもその文化に興味を持ち、再度日本を訪れる可能性があります。このようなサイクルを構築することで、より多くの観光客を呼び込むことができます。

日本の文化や伝統、自然資源、インフラ面の充実など、旅行者にとって魅力的な要素が多く存在するため、インバウンド需要は今後も持続的に拡大していくことが期待されています。訪日外国人旅行者数を2025年に3188万人を超える目標を掲げるなど、政府も積極的に取り組んでいることから、インバウンドビジネスに取り組む企業にとっても、今後の日本市場に注目することは重要でしょう。


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