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【詩】裸の木

 僕の座るベンチの上で、
 裸の木はユラユラ揺れている。
 細い枝は弱々しく踊り、
 薄黒い肌は日に照らされて静止する。

 その先端に、
 かつての寒さに縮こまる丸いもの。

 それは、蕾だ。

 まだ見ぬ未来に向けて、
 力を蓄えている最中の子供。
 何れ綺麗な花を咲かせ、
 この場所に色彩を与えるのか。

 気付けば暖かい今日。
 もうすぐ春かな?

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