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INDEPENDENTS 参加店⑥ 南国食堂shan2

南国食堂shan2 オーナー・店主加藤 肇

イラスト by sundayseaside

プロフィール

かとうはじめ・1977年弘前生まれ。文化服装学院在学中にSHINICHIRO ARAKAWAのアシスタントとして勤務。その後に働いた飲食店がきっかけとなり2005年『南国食堂shan2』オープン。現在は金土日のカウンター営業のみ。

イラスト by sundayseaside


週末だけ営業している鍛治町の居酒屋 『南国食堂shan2(シャンシャン)』

そこには青森だけでなく県外のミュージシャンやアーティストが集まる。居酒屋の営業だけでなく、音楽イベントの主催、無添加調味料の販売、オリジナルブランド“From the northern country”など活動の幅は多岐に渡る店主の加藤さん。


そんな彼のキャリアのスタートは、アパレルだった。
ファッションへの興味を持ち始めたのは、野球部だった中学生の頃。中学3年生の頃から弘前にあるセレクトショップに通い、高校時代にはテレビでファッションショーを見たSHINICHIRO ARAKAWAに憧れを抱いた。

その憧れは、高校卒業後上京し、現実となる。
ファッションの名門・文化服装学院のインダストリアルマーチャンダイジング科へ入学し、先生に「自分はSHINICHIRO ARAKAWAに憧れて入学した」と話したところ、先生が荒川さんの知り合いだったこともあり、アシスタントとして働く事に。

「自分にとっては神様と一緒に働いているような感じだった」と当時を振り返る。
その頃、遊んでいた仲間や出会った人たちの繋がりで、今でもシャンシャンにミュージシャンの人たちが遊び来てくれたり、イベントに呼んでくれているという。

25歳でファッション業界から一線を退き、料理の道へ進む。

約2年半、東京の居酒屋で働き、学生の頃からバイトやプライベートでお世話になっていたという東京の代田橋にあった南国食堂shan2の暖簾を受け継ぎ、28歳で弘前に『南国食堂shan2』をオープン。最初は「5年ぐらいでやめて、沖縄に引っ越そうと思っていた」というが、現在18年目。


弘前には海鮮が美味しい居酒屋は数々あるが、加藤さん自ら作る自家製だし醤油で食べるお刺身は一段と美味しく感じる。
「最初の頃は、化学調味料も使ってたんだけど、自分で味を調整しながら色々作るのが楽しくなって、自家製でベーコン作ったり、ハム作ったり…そこから、今の調味料を作るようになった。」

調味料を販売するようになったのは、bambooforest 竹森さんからの「そうめん用のめんつゆって作れないですか?」という一言だったという。

シャンシャンと言えば、壁の至る所にあるアーティストのサイン。まっさらだった壁に一番初めに書いてくれたのがA to Zの展覧会の時に知り合いが連れてきてくれた奈良美智さん。

「その後、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのドラムの人と仲良くて、来てくれた時にサインを書いてくれて、そっからどんどん来たら書いてもらうようになった。 」



そして、加藤さんを語るうえで切り離せないのが、音楽イベント。
お店のお手洗いに入ると主催してきた数々のイベントのフライヤーが飾られている。1番最初のイベントも東京にいた10代の頃からの知り合いだったT字路sのライブだったそうだ。

1つの事に執着するのではなく、「面白そうだから!」という理由で富士山8合目の山小屋で2ヶ月間働きに行くなど、加藤さんのフットワークの軽さと面白い事を見つける嗅覚の強さで常に新しい事に挑戦できるのだろう。

(文・写真 三上 未夢 )



南国食堂shan2 の応募景品

南国食堂shan2で使える税込4,000円のお食事券(50名様)

スタンプラリー参加方法は↓


南国食堂shan2 基本情報

鍛冶町の一角で良い音楽と優しいお料理
店内を埋め尽くすサインはアーティストから愛されている証隣のお客さんとも仲良くなれてしまう温かなお店


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