大切にしていること2:資料の紙にこだわる

神戸にあるデザイン事務所「INDES」が
仕事のなかで大切にしていることを書いているnoteです。
ふたつめは資料の紙について。ふたつめから、地味…

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デザインの仕事をしていると
プレゼンの場が度々あります。
とくに気合が入るのが初回のプレゼン。

【1】クライアントからお仕事依頼を受ける
【2】どのようなものを求められているかヒアリングする
【3】1回目の提案をする ←ここです!

要望を伝えたあと、クライアントさんは
長い制作期間を待っていただいているし、
どんなものが出てくるかな、とワクワクされているはず。
私たちもたくさんの時間をかけて考えたアイデアやデザインを
きちんと伝わるように気合を入れます。

提案をする際に
「よいデザインを提案する」のは大前提として。
今日はそのデザインを印刷する紙のおはなしです。

わたしたちは多くの場合、
プレゼンする際に紙で印刷した資料を使います。
メールで送付するだけ、ということはほとんどしません。
目の前で初めて見ていただき、見た瞬間のリアクションが
一番リアルであり正直であると考えています。
気に入ってくれてる!喜んでくれている!驚いている!もしくは、
しっくりきていない!がっかりしている!など。
提案を見た瞬間のクライアントさんの表情には
今後の作戦を考えるさまざまな情報が詰まっています。

ペーパーレス化は環境負荷も少なく素晴らしいですが
タブレットを見ていただくと
次のページにどんどんめくりたくなってしまうため
お話しながら一枚ずつ紙をお渡しする
紙芝居形式を採用することが多いです。

そのときの紙ですが
厚手のフルカラーペーパーを使っています。

この紙のいいところは、白度が高く、
弊社のレーザープリンターと相性が良く発色がきれいなことと、
なにより厚みが選べること。
少し厚めの紙を使用しています。

プレゼンをする机に木目があったり
黒い机だったりしても、紙が透けることがないので
提案したデザインに集中してもらえます。
この提案したデザインに集中してもらうということが
非常に重要だと考えます。

例えばレストランで料理を出されたとき、
お皿が汚れていたり、店員さんの接客が微妙だったり、
値段に対して料理内容が足りてないと感じた場合
料理そのものに集中することができません。

デザインも同じで、他のところに気が散らずに
デザインに集中してもらうために紙にこだわることは
大切なことのひとつです。

INDESに入社してすぐ、
翌日のプレゼン用に用意した資料を
片手でひょいっと持ち上げて注意を受けたことがあります。
片手で紙を持つと紙の一箇所に負荷がかかり
わずかに跡がついてしまうため。
以後かならず両手で、均等に力がかかるようそっと持ち上げて
角なども潰れないように気をつけています。

プリンターにセットする際、
資料をクリップで止める際、
プレゼンの場所まで移動する際、
とにかく紙がダメージを受けないよういつも
気を使うようにしています。

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