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#2 事前勉強での出会いと学び

こんにちは。

またまた小池です。6人いるとか言っておきながらまたお前かよとか思わないでくださいね、書くの大好きなもので、、笑

さて、実は私たち、#0を投稿した先日からこのスタディーツアーを始めたわけではなく、1月ごろから渡航準備と事前勉強を重ねてきました。インドのことも教育事情もなんにも知らなかった2ヶ月前からは、僕もみんなも少しは成長したかな、多分、笑

そんな事前勉強、S.A.L.のスタディーツアーでは、有識者の方々にアポイントメントをとってお話を聞きに行くのが特徴です。今回も、3人の方々にお話を伺いました。

そんなこんなで、今回は、私たちが事前勉強の中でお話を伺った3人の方々と、それらのインタビューを通して、僕が考えたことを軽ーくまとめておきます^^

3人の先人との出会い

【高遠菜穂子さん】

まず、1月上旬にお話を伺ったのは、イラクでフリーランスエイドワーカーとして活躍する高遠菜穂子さん。現在の拠点はインドではないものの、長年の活動の中で難民教育の現状も多く目にされ、ご自身の団体でも多くの現地の青年たちと触れ合ってきた方です。難民教育の現状とそこからみる国家教育の画一性の本質について探りました。

気さくだけど情熱的にお話しされる素敵な方〜

教育の画一化は日本だけのユニークな問題ではない


◯国際社会によるエイド支援への参加、ということが現地の一般的な学生にとってのステータスになっている。

所謂履歴書の経歴が華々しくとも、実務能力に乏しい学生は多いとのこと。イラクの学生にとって国際支援への参加は所謂ガクチカになるものでしかない??
→多様性と教育についての視座は、単に国際社会が関わって色んな人・団体が教育に関われればいいよね!って話では終わらないっぽいぞ??


◯イラクでも丸暗記教育と進路選択の自由度が低い受験制度が流布している。

→サッカーボールの直径を暗記していた人に出会ったことがあるほど、日本より暗記偏重な教育だそう。戦後急速に教育制度を整えたイラク。速く広く教育を整える、というニーズには教科書一冊あればいい教育の方が合っているのか?
もしかすると画一化した教育=拡大しやすく、将来像が見えやすいという側面はあり、なんならその方が親の安心・教育への関心につながる…!?
日本で感じる画一化もそういう社会的な歩みの側面が大きいのかな、、?
→デフォとして「国家教育=画一化してもしかたないもの」って認識までもってもいいのかも…!?
→あらためて、多様性の根差した教育って何かな、どう実現するのかな。

【ショウ・ラジブ教授】

次は、2月の上旬にお話を伺ったショウ・ラジブ教授。慶應義塾大学SFCの教授であり、同塾日印研究ラボの代表を務める方です。インドの教育の様子についてお話を伺えたことはもちろん、それぞれの教育について比較することで分かるポジティブな要素やその逆といった、両者を相互的に捉えながら思考する機会になりました。

ゲストなのにコーヒー奢って頂いちゃいました、、笑
先生、出世払いでお願いします、〜^^

インドの多様性とコンペティティブな教育


印象に残った言葉はインドはヨーロッパと捉える、という言葉。

ひとつ州が違えば言語も文化も法律も違うといったインドにおいて、定められた国全体のひとつのカリキュラムという概念は薄い。そんな中どこの教育も非常にコンペティティブで、競争意識が非常に高く、生徒は常に数字が求められる。
多様な教育と画一化した競争が混在するインド。インドの学生や親、社会は自分たちの教育にどんな価値を見出しているのかな。


◯日本の初等教育は世界的に見てもトップクラス

集団全体を考える意識づけや、衛生教育はインドに必要な教育的側面。特にコロナ禍でそれらの効果が際立っていたそう。また、教員と生徒のフレンドリーな関係性も特徴的だということ、インドでは、間違うこと=悪いこと、という雰囲気だそう。
→小さい頃に言われたあれ、「自分のことは後回し!」ってやつ、しっかり価値ある指導なのかも。先生と時間をともにしつつ、社会性、通念感を学ぶ初等教育の充実は日本の教育の大きな成果かもしれないね。

【山田真美教授】

最後に、先日お話をお聞きした山田真美教授。IIT(インド工科大学)ハイデラバード校にて客員准教授として教壇に立っている方で、作家や研究者としてもマルチに活躍する方。ひとつ前の記事のカーストについて触れたところも、この方から聞いたものです。日本とインドの学生や教育者と関わり、お互いの教育の差異や共通点について聞きました。

色んな話に花が咲き気づいたら2時間経過、、笑
花が咲いた?いや、話が爆発してましたね笑笑

インド、競争社会、成長社会


◯インドの成功神話は男はIT、女は医者

文字通り国内トップのIITに長年勤めてきた山田さん曰く、学生の熱量は日本とは比べ物にならないそう。家族や地域からのプレッシャーを受けつつ入学後も超競争社会に身を置いているインドの学生たち。そんなインドのエリート像は男はIT関係の職につくこと、女は医者になること(ヒンディーの教え的に女性の診察もする医者は女性が望ましいという通年があるそう)。

◯画期的かつ革新的な大学、IIT

世界に名高いあのインド工科大学(IIT)は文字通りインドでトップの大学群。このインド人によるインド人のための最高学府が持つ最大の特徴は、階級や家系を問わず徹底的な実力主義で学生を選び、競わせること。数々の人材を排出し、現地でも名実ともにインドの経済成長を象徴する存在だそう。
→画一化したエリート像と競争社会。しかし、インド社会にとって非常に有益なことは確実。改めて、多様性と画一性それぞれの意義、バランスってなんだろう。

ここまで読んでくれたみなさんありがとうございました。実は、私たちの渡航も迫ってきました!今回紹介したことも含めて国内の事前勉強では充実した時間を過ごせたと思います!引き続きチェックしていって下さい〜

もうすぐインド🇮🇳、ドキドキだ〜^^

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学生団体S.A.L.とは

国際問題啓発団体を自称しているが、実態として活動の幅はより多岐にわたる。フリーマガジン制作や、ドキュメンタリー制作、インタビュー活動から教育支援活動まで、多様で幅広い活動を行う10プロジェクトからなり、長期休みには、国内外のスタディーツアーを実施している。色々な視点、色々な方法で世界を肌で経験し、自分の世界を広げることができることのできる場所である(寄稿者主観)。


学生団体S.A.L.


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