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On my way

見てこの肌を 骨が光を受け入れて
輝く顔 手に入れたい
旅の出会い讃えて
いま 行こう マイ ウェ
醜い顔も 時の流れが清めるわ
いつか
でも待てないの すぐなおして
さあ出よう ノースカロライナ
いま 行こう マイ ウェイ
この道を目指す先 何が待ち受けるか
期待を抱きながら 旅を続けよう
不安など捨て去って 飛び乗ってきた
晴れた空見上げて
ヨルダン川を越えろ
私だけのこの祈りは
約束された だから行こう
だから行こうマイウェイ
「ミュージカル VIOLET 
                               on my way より」

ヴォイオレットは、幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負い、人目を避けて暮らしていた女性が、旅での出逢いを通し、自らの価値観を少しずつ変えてゆく物語である。

主人公ヴォイオレットは、あらゆる
傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会う為、西へ1500キロ、人生初の旅に出たのである。

しかし、伝道師に逢うものの、顔の傷を治すという当初の目的は達せられなかったのである。

しかし、本当の目的は、達せられたのである。

それは、自らの顔を傷つけた父親を
赦すということである。

長い旅路で、亡き父親と向き合い、
本音で語り合い、和解することが
できたのである。

ヴォイオレットが、本当に治したかった傷とは、顔の傷ではなく、心の傷だったのである。

亡くなった父親を恨み、今でも責めている。

そのような無慈悲な自分を断罪し続けてきたことから生じた深い心の傷のことである。

父親の抱いてきた罪悪感を受け入れ、赦したことで、ようやく自分自身を
赦し、心の傷が癒されたのである。

このように、人生という長旅は、
つまるところ自らの心の傷を
治すために続けられているので
ある。

これまで赦せなかった父を理解し、
父を赦す。
これまで赦せなかった母を理解し、
母を赦す。
これまで赦せなかった先祖を理解し、先祖を赦す。

そうやって、大事な人を恨んできた
自分自身をひとつひとつ赦してゆく
のである。

だから、父や母や、先祖が、
恐がっていたこと、できれば子孫に
経験して欲しくないこと。
これをあえて経験する必要が
あるのである。

そのようなプロセスを経て、
父母やご先祖への理解が
一段と深まるからである。

すべては、約束の地にたどり
着くためなのである。

そして、ここに至り、自分だけの
my way。これが見えてくるのである。

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