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テスラの中国ライバル会社(シリーズその2) - 蔚来(NIO)

2021年1月9日、中国の新興EVメーカーの「蔚来(NIO)(ニーオ)」が新型EVフラッグシップセダンの「ET7」を発表しました。

蔚来(NIO)は、2014年11月に設立され、中国上海市に本拠を置く新興EVメーカーです。中国のIT巨大企業であるテンセントが出資しており、「中国版テスラ」と称されることもあります。

李斌は、蔚来(NIO)の創設者兼CEOで、 2020年11月、フォーブスに李の純資産を81億米ドルと推定され、インターネットおよび自動車業界の40以上の企業を設立・投資してきました。

蔚来(NIO)のポジションニングはテスラとは完全に異なります。蔚来(NIO)は高級ブランドを目指し、外装と内装がすべて高級な素材で使用されており、中国国内のAUDI、BMW、BENZの平均価格より高いのに対して、テスラの目標は、コストを削減し、価格を下げ、より多くの人々が購入できるようにすることです。

1月9日の夜、蔚来(NIO)は中国成都で開催した「NIO Day2020」において、新型EVフラッグシップセダンの「ET7」をリリースしました。バッテリーに関しては、150kwhの全固体電池と第2世代の交換ステーションのため、航続距離がテスラより長いです。センサーに関しては、8メガピクセルの高解像度カメラを11台搭載しており、テスラに搭載されている120万解像度のカメラよりも優れています。データ計算に関しては、1秒あたり8ギガバイトのデータを生成でき、テスラのFSDより7倍強いです。

また、蔚来(NIO)の2020年第3四半期の財務報告によると、総収益は約742億円に達し、前年比で146.4%増加しました。その中で、自動車の売上高は約700億円で、前年比146.1%増となりました。 一方、2020年の第2と第3四半期に、テスラの収益はそれぞれ約6,930億円、約9,280億円で、蔚来(NIO)の約12倍です。

蔚来(NIO)は財務上、テスラとの差がまだ大きいですが、高品質のサービスがコアコンピタンスとなりつつあり、差別を図っています。 2020年、蔚来(NIO)のすべての施策は、快適な乗り心地を向上させることです。 BaaSソリューションの車と電気の分離、バッテリーのレンタル、充電式、交換可能、アップグレード可能なサービスにより、顧客はより多くの選択肢を得ることができます。 NIO 100度バッテリーパックの発売により、バッテリー技術によるメリットを感じられます。ナビゲーションアシスタンス機能(NOP)により、運転がより便利になり、スマート技術によるメリットを実感できます。
2021年はN I Oの更なる飛躍の年になるでしょう。

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