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自己責任でお願いします

後ろ向きに倒れて、それを相手に支えてもらうと信頼感が高まるみたいな謎の儀式をテレビか何かで見た。トラストフォールという名前らしい。あれは人によって向き不向きがあると思う。僕には向いていない。支える側も支えられる側もやりたくない。

信じることは考えないことだ。そして考えないということは成長しないということでもある。人の意見を鵜呑みにして失敗したとき、その経験から得られるものが何もない。

あの人の言葉はもう二度と信じない!

という学びはあるかもしれないが、それは結局サイコロを取り替えるだけの対策しか打てず、出目にすべてを委ねる依存体質を変えない限りは一歩も前へ進めないのだ。

だから完全には何も信じない。9割までは信じても、残りの1割は自分の頭で考えて判断し、自分でその責任を負いたい。そうすることで失敗は自分のものになる。その経験値が自身を成長させる。

べつに他人を疑っているわけではない。信じないことと疑うことは微妙に異なる。僕が後ろ向きに倒れたら、きっと誰かが支えてくれるのだろう。

ただ、目にゴミが入ったり、手が滑ったり、不幸な事故は起きうる。そうして僕が地面に頭を打ちつけても責任を感じないで欲しい。僕は誰も恨んだりしない。