見出し画像

また公務員を辞めたい私へ

この記事は未来の私に向けて書きました。
きっと来月、転職先を見つけてやっぱり辞めない方がいいんじゃないかなどと日和っている自分が初心を思い返せるようにするためです。

現在公務員をしていて、勤めることに苦痛を感じている人にも隙間時間の心の気休めに読んでもらえたらいいなと思います。

私は現在、公務員3か所目(間に民間を2か所経ています)。またまた公務員を辞めたいと思っています。

理由はもう心の底からに「公務員が向いていない」と自分自身思うからです。かれこれ、事業課、出先機関、管理部門などおよそ一通りの部署を経験しました。辛いことも楽しかったこともありました。

いま、異動希望なども含めた書類を人事課に出す時期にあります。
しかし、悲しいことに「異動したい場所」が一つもありません。
本当にありません。

試しに職員録をめくりながら、書いてあるすべての部署で働く自分を想像しました。しかし、ピンとくる場所がありませんでした。
まったくワクワクしないのです。

仕事はやらされるのではなく、自分なりに工夫してやりがいは自分で創出しろ、と数々の研修で言われましたし、そのようなワークも実践しました。日々のエクセルやらパワポも改良を重ねてきましたし、接遇についてもお役所仕事をしないように心がけてきました。

しかしそれも虚しさを強めるだけでした。

8時半から17時半まで、仕事をいただきます。
一方、私は対価として自分の時間を差し出します。
このバランスが著しく不均衡に感じてしまいます。

ああ、まーたか、という感じです。

私はこれまで2回公務員を辞めていますが、その時も全く同じ感じで辞めているのです。そして転職先は公務員と似たような大手企業。

結局、安定を渡り歩いて、私が得たのは不安定な自分でした。

これまで私は税金の差押えもしましたし、生活保護の人の自立も手伝いました。県の財政をまとめる仕事もしましたし、企業に補助金を出したこともあります。今の配属は比較的先進的なテーマを扱い、他部署からはうらやましがられるところです。世間では、なりたい職業第1位が地方公務員なんだとか。

でも、今の組織の冠を脱いだら、私はいったい何者なんだろうかと強く思います。

私自身の存在価値・・・
コロナ関連で長時間残業したり、急な欠員による異動に巻き込まれ激しいストレスも感じました。そんな私の入庁してからの勤務評定は中間の「A(標準)」です。この上にはSとかAAとかいった評価がありますが、私はB(やばいやつ)の一つ上の標準でした。

私は、標準でした。

なんだかとてつもない虚しさがこみ上げてくるのです。数あるパーツの中の一つ。代わりは他にもいます。

私は何と比べられて、そして、標準などと言われるのか。
たしかに上司に気に入られるような立ち振る舞いはできませんでした。これまで一度も上司からのフィードバックはありませんので、理由もよくわかりませんし、正直わかりたくもありません。

私は人に気に入られない素質のようなものを持っているのかもしれません。

わたしは標準的なパーツで、それ以上でもそれ以下でもない。わたしがいなくなっても組織は回る。

こんなに転職を繰り返して、結局、毎回その事実に辿り着くのです。他人の評価を重視して、自分軸で生きていない証拠です。

ここ2カ月抑うつ状態が続きました。

揺れ動く中、もう独立して生きていくしかないんじゃないか。
そう思ってもきました。

そんな中、5月に入って少し風が吹いてきました。
なんとなく登録していたビズリーチ。
何周年とかで届いたチケットを使って、プレミアム会員の期間をたまたま延長したところ、とある企業からプラチナスカウトのメールがきました。

行政書士資格と営業経験でヒットした感じでした。

私の場合、だいたい辞めたいと思ったら、このような「お迎え」が来ます。
スピリチュアル的ですが、墓参りした後にその転機が来ます。
今回もそんな兆候です。

先日、採用担当者とWEBで初面談。
とても親切に説明いただき、行政書士や宅建の取得についても評価いただきました。自己研鑽を惜しまない人を評価する社風で、今回は事業規模拡大による増員とのこと。専門職として個人の裁量権が大きい。司法書士へのステップアップも組織が応援するし、奨励金も出るとのこと。これまで得た法律の知識も生かせそうでした。

2次面接に進むことになりました。

仕事内容は、正直言うと「やってみたい」と思えることです。
相続に関する仕事です。私はもともと、「家栽の人」という裁判官の漫画を読んで法学部に進んだほどで、漫画内でよく取り扱われていた相続事件はずっと気になっていたテーマです。今後相続登記も義務化され、人口減少が進む中で拡大が進む業務分野だと見ました。
特にわたしにオファーがあったポストの説明文の中にある「法律系の専門職」「裁量権」、この2つのワードが気に入りました。
まさに将来の独立のための経験も積めそうです。

ただ、公務員のような福利厚生は期待できません。
これまでみたいに気軽に年休も取れないでしょう。

一方、40歳が近付いています。おそらくこれが最後のチャンスでしょう。

飛び込むのか、やっぱり辞めとくか

でも仮に、来年死ぬとしたら・・・?

私は挑戦したいと思います。

もう公務員には戻れないでしょう。

でももういいです。これ以上現状に留まっていたら、自分の大事な何かが失われるという確信があります。

1か月後、悩んでいる私へ。

きっと公務員のカードを捨てるのは怖いでしょう。

でも、その怖さは後付けの正当化です。
そこで引き返したらきっと後悔するよ。

内定をもらえなかったら振出しにもどるかな笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?