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Netflix映画おすすめ【ただ映画を見る】名画座インコさん vol.18 【表現者が「道を見つける」ということとは】


酷暑の日々。netflixも夕方近くならないと熱を放つデスクトップPCのそばに行きづらい…という感じですが、今週は以下です。

「アンブレラ・アカデミー シーズン2」

「ぼくたちの奉仕活動」

「アグネスと幸せのパズル」

「パフューム ある人殺しの物語」

「ぼくたちの奉仕活動」が面白かった。
コメディ作品だからこそまっすぐなメッセージをセリフとして言えるという部分はあって、この作品は後半で中世戦争ゲーム(いわゆるチャンバラごっこの延長)に赴く中、主人公が面倒を見ていた内気な少年が「好きなことをしている時点で勝ったも同然」と明確に言葉に出して檄を飛ばす。これはアツかった。


ビートたけしさんの言葉で「漫才師になろうと思ってなっている時点で宝くじが当たったようなものだから、そこから売れるのはもう一回宝くじを当てるのと一緒」というのがあるが、好きを仕事に。とかいう以前の問題で「道を見つけた時点でそれは充実につながる」とはっきり言えるのはいい。

大事なのは「現実問題は置いておく」ということだ。漫才師になっても食えるかどうかはわからない。上の言葉は突き詰めると「覚悟を決められた人間の幸せ」という内容である……ということは次第にわかってくることだが、少なくてもやろうと思っている人間を止める手段にしてはいけないというか。

コロナ禍で「役者をやろう」「ミュージシャンになろう」ということもためらう人もいるかもしれない。実際「道に進まない理由」としては大きい。だが、それでも突き動かされるものがあるとしたら、それこそが「幸せ」なのだ。と、いまだ売れていない自分ではあるが、はっきりと言えることでもある。

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