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2020年のネトフリ映画ベスト3【名画座インコさん 番外】

今年も動画配信サービスで色々な映画・ドラマを観た。
ウェブラジオで「Netflixのおすすめ3本出す」とも言ったので、ここで普段のまとめの番外編として、今年観たNetflixの作品から「今年の三本」を選びます。

・ドラマではなく映画
・今年自分が観た映画なので、公開日などは特に関係ない
・Netflixオリジナル作品に限る(サムネイルに「N」の字が入っているやつ)
という条件でひとつ。順位付けもエラそうですが、あえてつけました。

3位【ホースガール】

統合失調症の進行具合を描くドラマと思うが、真剣な主人公と当惑の周囲、という構造の中、観客も完全に周囲側になる作りで、それが最後まで続くので「どこかで突然終わるんだろうな」を覚悟する映画になる。
序盤の乗馬クラブオーナーの「主人公に対するわずかなありがた迷惑感」というシーンがすばらしい。

2位【クロース】

本当、エンターテイメントの教本ではなかろうかと思う。
自分は桑沢デザイン研究所で「後期表現研究」という授業を担当しており、「面白味の構造とは」をコメディ、演劇や映画などからその理屈を解説していたりするのだが(なんかカタいイメージですが、自分のスタンダップコメディを理屈多めにしたような感じです)、本作と「ルパン三世 カリオストロの城」を学生時代に何回も見れば「物語作りと面白がらせの基本型」はわかるのではないのかと思う。
これはこれで「王道ゆえに偏っているかもしれない」があるが、それを自覚してから自分の好みと「それを外してもやりたいこと」ができると思う。

1位【この世に私の居場所なんてない】


ツイートにも書いたが、リアルな不幸が連鎖して笑わずにはいらないが、主人公に「いけ!」と思わずにもいられない。
自分はこういう物語が観たかった。そしてやってゆきたいと心から思える映画だった。森谷ふみさん、また一緒に舞台をやりたい。素晴らしい役者です。


来年も楽しい映画に出会いたい。と、まずはドラマの「コブラ会シーズン3」が楽しみすぎるが……

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