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「不器用でマイペースで、先頭に立つタイプではない」だからこその強み

我が子は何をやっても遅くて、時間がかかる、
マイペースな子だ…。

子育てに悩んでいる方も、
自分がまさにそういうヤツだという方も、
そうでない方も。

子育てにしても、教育にしても、
短所を短所と決めつけず、
信じて見守ってくれる存在がいてくれることは
どれほど良い影響を与えることでしょう。

教育評論家、親野智可等さんが
何をやっても遅い子、マイペースな子について
言及されていました。

「何をやっても遅くて人の2倍、3倍、それ以上かかるマイペースな子もいます。それは子どもの努力不足とか親のしつけがダメなどの問題ではありません。生まれつきなのです。いくら叱っても直らないから、そこには目を瞑って伸ばせるところを先にどんどん伸ばしましょう。そのためには、本人が好きなことややりたがることをたっぷりやらせてあげましょう。私の経験で言えることですが、そういう子は寛容かつ共感的で人に優しい、大らかで癒やしの力がある、クリエイティビティが高いなどの長所があります。叱っていると長所が消えてしまいます。」

親野智可等(教育評論家)さんのThreads投稿より

私も例に漏れず、
まさにマイペースな子どもでした。
(なんなら今でもマイペースです)

この投稿が目に止まり、
思い出したことがあります。

私が幼い頃、
幼稚園の担任の先生が母に伝えてくれた、
とある言葉です。

幼少時代からマイペースだった私は、
みんなが自転車の補助輪が外れていく中、
1人取り残されて、毎日泣きながら練習したとか。

鈍臭いことをからかわれたり、
いじられたりしたとか。

そのくせプライドだけは1人前で、
すぐ泣いちゃうとか。

しゃべるようになったのも周りより遅く、
自分でも、泣き虫で強情で、負けず嫌いで、
物事が周りより遅くてうまく出来なくて、
悔しい思いばかりしていた記憶が残っています。

そんな私のことを、母も心配だったことだろう
…と思いきや、そうでもなかったようです。

ずいぶん後になってから、
幼稚園時代の担任の先生から
こんな言葉をもらったと、母から聞きました。

「Kentoくんは、みんなの先頭に立つタイプではない。みんなが行くずっと後ろから行く。だけど、みんなが見つけられなかった素敵なものを、みんなの後ろから見つけることができるんです」

この言葉は、私にとって、
世界を信じられるように
促してくれた言葉でした。

たとえ物事が遅くても、できなくても、
見守ってくれている人がいてくれると。

この言葉を教えてもらってからは、
同級生たちや周りの活躍を見ても
焦ることが減ったような、
自分で自分をダメなヤツだと否定するのが
和らげられたような気がします。

この言葉をもらっていたからこそ、
母も余計な心配をせずに済んだのでしょう。

後ろから、みんなが見つけられなかった
素敵なものを見つけることができる人。

当時から私の短所を特性だと見抜いて、
見守ってくれる先生に出会えてよかったです。
ようこ先生、ありがとう。

私も先生のように、
来談者さんが自分を信じられるように、
世界を信じられるように、信じ見守り、
そのような言葉を届ける人であり続けたい。

その思いは、7年間続けさせてもらってきた
現在の相談業にも、きっと影響を受けています。

私と同じように、物覚えが遅くて、
不器用でマイペースで、
みんなの先頭に立つタイプではない。

そんなあなたもきっと、
みんなが見つけられなかった素敵なものを
みんなの後ろから見つけることができる人、なのかもしれませんね。

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