私もまじめというか、融通がきかない性格なので、どうしても『怠ける』ことはネガティブなイメージをもってしまいます。しかし、本当に『怠ける』というのは悪いことなのでしょうか。

無理に「何かをしなければならない」というのは精神的にもよくないでしょう。何かを成し遂げるためには努力が必要ですが、その過程で自分自身を無理に鞭打ちすぎることは逆効果となりかねません。やはり、ゆとりを持ち、時折怠けることでリフレッシュし、より良いアイディアやエネルギーを得ることもできます。

また、怠惰を肯定的にとらえると、創造性や発想力が芽生えることがあります。私もなにか考えるときは、一人でぼーっとしているときのほうが良い結果になっている気がします。無理に「何かをしなければならない」と考え、働き続けることで疲弊し、モチベーションが低下することもあります。

ですので、怠けることは、自分を取り巻く状況や目標に向けての有意義な休息だと考えるべきです。巷では「生産性」にこだわる人も少なくないですが、心や体を害してまでなにを「生産」するのか、誰のために「生産」するのか、と思います。「生産」と聞くとロボットみたいですし。そんなことに惑わされず、バランスを保ちながら、自分を大切にしてほしいと思います。時には怠けることで反対に、より良いパフォーマンスを発揮できるのかもしれません。