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【2022CBL】地域商社を立ち上げよう

2022年度、8期のCmmunity Based Learning(通称:CBL)の1つである「地域商社を立ち上げよう」の全6回の講義が12/3(土)にて終了しました。

地域には歴史や風土文化に根差した魅力的なモノやコトがあります。それらを見つけ、社会情勢に応じた打出し方・見せ方をプロデュースしていくために必要な視点や方法を学びました。また、地域の良さと共に何をどのように伝えるのか。地域でビジネスを始め、丹波篠山市を含めた各地で様々なプロジェクトに携わってきた事例などを参考に地域商社の視点で持続可能なビジネスとするにはどうするのか、一緒に考え学んでいく講座でした。

この講義のファシリテーター/講師の株式会社暮人 代表取締役の杉本淳さんは、建設コンサルタントやNPO法人での活動経験を経て、2014年に高槻市でセレクトショップを兼ねた株式会社暮人(くらびと)を設立。 現在は、地方自治体の地域活性化や地方創生事業のプロデュースを行いながら、中山間地や離島等の条件不利地域において、”小さな生業づくり”をキーワードに、地域での課題解決を目的とした多種多様な取組の実践者です。

講座振り返り

1回目(7/2:地域商社の考え方や全体像、地域に眠る商品を見つける)

杉本先生のプロフィール紹介から始まり、面白い全国各地の事例をご紹介いただきながら、地域商社とは何か、という核心に迫る話へ…!

先生が開発に関わられた商品も、実物を見て食べて、ストーリーを聴くとイメージが湧きます!

このCBLでは、起業に向けて動き出しているメンバーをチームリーダーとして立て、メンバーを集めて「丹波篠山どぶろくチーム」と、「農園活用チーム」の2チームに分かれて講義を進めることに。
早速現地へ視察に行くチームもあり、これからが楽しみになりました!

2回目(8/6:ワークショップ)

ワークショップ形式で事業の現状を洗い出しながら、チームリーダーより現在の事業進捗が発表され、今後どうしていくべきか、意見交換を行いました。
地域商社という理念を念頭に置きながら、現場の課題に向き合う議論を行っていくことは、体力が必要ですが、とても深い学びが得られます。

3回目(9/3:アイディアのブラッシュアップ)

「続けるには、何より楽しむことが大事。」
杉本先生の講義を聞く度に、本拠地である宗像市の魅力に惹き込まれていく…
特にあまおうを使った「いちごサイダー」は格別でした…!!
地域商社は、全国各地に存在し、また地域によって様々な形がありますが、いくつもの事例に関わった先生だからこそ、「始めるときに無理したら続かない」「『次、どんなことする?』と、集まって話すこと自体を楽しむ姿勢が大事」とのポイントが共有されました。

講義以外の時間にも自主的に集まり、作業をしたり議論するチームもある中、チームそれぞれからの進捗報告があり、”10月”という丹波篠山が一番盛り上がる季節に向けての準備が話し合われます。

地域商社と醤油会社によって開発されたバリエーション豊かな醤油

4回目(10/1:事業計画の策定)

毎回、開発に関わる商品の紹介・実食から始まる楽しい講義です!

農園活用チームでは、丹波黒枝豆の収穫時期に合わせて、レシピ開発・リーフレットの作成など、具体的な連携が進んできました!
丹波篠山どぶろくチームでは、課題となっていた醸造への規制を打破する策を練ると同時に、マーケテイング戦略について検討を進めます。
また、全員で丹波篠山発の地域商社の軸を検討すべく「丹波黒豆の新たなマーケット開拓」について話し合いました。

プレゼンにも熱が入ります…!!
この地域商社発の商品、コンビニなどでご覧になられたことありますでしょうか?

5回目(11/5:行政主導型地域商社を学ぶ)

豊富な事例紹介に、真剣なまなざし。

一言に「地域商社」と言っても、全国には様々な形があり、また色んな主体の意図が絡み合って、成り立っているんだなぁ…と感じる杉本先生のお話から始まりました。
今回は、行政主導型地域商社の事例をレクチャー。翻って、「丹波篠山で、我々が地域商社を立ち上げるなら…?」という問いかけから、受講生たちの取り組みの進捗状況をシェアしていく時間になりました。
事業を具体化して実行していくことと、それを地域商社的な展開にしていくことは、少し違います。
その微妙な違いをしっかりみんなで捉えつつ、学びを深める時間になりました。

10月黒枝豆の時期に、子どもたちから人気だったクイズに挑戦!

6回目(12/3:学びの共有、今後の展望について意見交換)

広島は庄原のリンゴは、あまり一般流通していないレア物のようで、初めていただきましたが、とってもおいしいですね…!

このCBLでは、毎回のように、全国各地の「特産品」がお土産として持ってこられ、味・デザイン・開発ストーリー・売り方・流通方法・値付け等の勉強のためにみんなで試食するということが、定例になっておりました。
改めて振り返ると、全国津々浦々、魅力的な特産品があり、その中で秀でて選ばれる商品になる、ということの難しさや、やりがいを感じます。
篠山イノベーターズスクールがある、ここ丹波篠山。
「食が豊かでおいしい」というブランドイメージがあることは、これから起業を目指される方々にとって、アドバンテージであることは間違いありませんね。
このブランドイメージを「お借りして」ビジネスを成していく段階から、丹波篠山ブランドを守り、育てていく起業家が生まれてくることを期待しております!

CBL「地域商社を立ち上げよう」の講座ページは下記より