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【2023 セミナー】 地域の成り立ちと構造(空間と歴史)

先日、セミナー「地域の成り立ちと構造」全6回の講義が終了しました!

セミナーの講師は、横山 宜致(のぶよし)先生で、丹波篠山市まちづくり部地域計画課景観室室長や(公財)兵庫丹波の森協会 丹波の森研究所 専門研究員を務めています。市民参加のまちづくり計画、景観調査、計画、ワークショップの企画運営に携わっておられます。

丹波地域を中心とした農村には、地域独自の生活や歴史、文化、自然の摂理に基づいた土地利用や景観があります。歴史的・空間的な理解の上に新たな視点を加えることが大切です。セミナーでは丹波地域の集落や田園景観の特長を土地利用や空間構造から学んでいきます。

全6回の講義内容は以下の通りです。

第1回 5/26(金) 19:40 - 21:10
集落の景観を捉える ―農村(散居、塊村、街村、環濠集落)と漁村(淡路島、但馬海村、播磨海岸等)―
第2回 6/9(金) 19:40 - 21:10
丹波の地勢と集落の空間構造 ―竹田川流域(市島)―
第3回 6/16(金) 19:40 - 21:10
丹波の農村景観 ―加古川流域と篠山盆地―
第4回 7/1(土)  13:30 - 16:00
丹波の城下町等の景観(篠山城下町を中心として) ※現地研修
研修(40分):神戸大フィールドステーション2F
現地:篠山城下町(河原町P集合)
―黒井・柏原・殿町・畑地区等―
第5回 7/23(日) 13:30 - 16:00
丹波の宿場町等の景観(福住を中心として) ※現地研修
研修(40分):サンバ家樋口 現地:福住(福住 多紀支所P集合)
―八上・宮田・追入・古市・成松・本郷、稲継・佐治―
第6回8/4(金) 19:40 - 21:10
景観を継承するために ―丹波篠山市の景観計画と土地利用基本計画―

丹波篠山市では、独自の景観条例が敷かれ、その精巧さは、全国から注目されるほどです。新規事業者などにとっては、「参入しにくい」といったデメリットもありますが、その条例のおかげで、現在のような「農村風景と歴史風情をどちらも感じられるまち」といった丹波篠山のブランドイメージが形成されています。

毎回、景観に対する視点を、歴史に基づいて解説され、景観を眺める目線が、回を追うごとに深くなっていくのを感じられる講義でした。

今年は、特に4回5回については、「講義+現地研修」という組み立てになっていたので、よりわかりやすく「景観とは何か」その効用や成り立ち、景観条例の大切さを実感と共に学ぶことができる講義となっていたのではないか、と感じています!

このセミナーは、ビジネスに直結するわけではないのですが、「丹波篠山とは何か?」を深く理解することで、より丹波篠山の良さやポテンシャルを活かしたビジネスアイディアを練ることができる、その土台になるようなセミナーでした。

講義をしていただいた横山先生、受講生の皆様、そして最後まで関心を持って読んでいただいた読者の皆様、ありがとうございました!

講義紹介ページはこちら
https://school.tscapital.jp/program.php?id=220