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映画 月


2023年10月13日(金)今日から公開された映画「月」を観に行きました。この映画を知ったのは、最近の事で、予告の段階で絶対観に行こうと決めました。

この映画は、津久井やまゆり園の事件を元にしているので、なかなか辛い映画ではあったけれど、障がい者施設とは遠くない高齢者施設で仕事をしている自分にとっては観て良かったと思えた映画でした。
やはり宮沢りえさんの演技は凄まじいです。
最初から最後までずっと惹きつけられてみていました。
いつまでも魅力のある良い歳の重ね方をしている女優さんだなと思いました。
その夫役のオダギリジョーさんも良かった。
息子を失った悲しみで絶望している夫婦の再生も描かれていてそこも良かったです。
パンフレットを読みましたが、宮沢りえと二階堂ふみ、オダギリジョーと磯村優斗が対になったキャラクターになっているみたいです。
二階堂ふみ、磯村優斗の演技も不穏な感じが良かったです。

この映画には、トラウマというか、ショックな場面も多い。
この映画を観て自分は介護士としてもまだまだだなぁと思いました。
そういう再発見が出来た事に、感謝があるしまだ伸びしろがあるのかもしれないな、と。

この映画には頑張っているけれど、クリエイターとしてはなかなか上手くいかない事も描かれていますが、上手くいかなくても「大丈夫」と、励まされるので何か創作をしているけれど上手くいかない人にも観て欲しいと思いました。

ただ、劇中ひとつ気だけ個人的に気になった点が、経管栄養が終わった看護師に、磯村さんが演じるさとくんが「ねえ看護婦さん」っていうセリフが、同じ職場で働く人に「ねえ看護婦さん」って普通は呼ばない(〇〇ナースとか、看護師の〇〇さん)と思ったので、そこだけが気になりました。

宮沢りえさん演じる洋子が終盤、さとくんと対峙するシーンは、ずっと鳥肌だったし、さとくんと対峙しつつも、洋子が自分自身の暗部と対峙しているのが強く印象に残りました。

お気に入りのセリフは、やはり洋子の「私はあなたを絶対認めない」という、心のない人間はこの社会に不必要だと言ったさとくんを涙を流しながら強く強く否定するセリフがとても良かったです。

エンディングに差し掛かる時の、きーちゃんの母親がとても良かった。その場面では、自分の意識が、現実に実際に被害に遭われた方がいると想像して、胸が張り裂けそうになりました。

人が人を殺めてしまうのは絶対いけないと強く思いました。

気になった方はぜひご覧あれ。

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