某コンビニの食品工場でアルバイトした話
約10年前の大学生の頃、僕は通常のアルバイトとは別に派遣のアルバイトもやっていた。派遣のアルバイトとはご存知の通り、その日働いた分のお金を直ぐに貰えるため、お金がない時には積極的に利用していた。
あるお金がない時に派遣アルバイトの募集一覧を見ていると某コンビニの食品工場のアルバイトがあった。
仕事内容を見てみると
「コンビニの食品を作るお仕事♪周りの人と協力して決められた仕事をこなすので簡単♪」
みたいなことが書いてあった。
「単純作業♪」と書かれていないあたりが少し配慮を感じる。
時給も当時からすると良い方だったため、やってみることにした。
派遣アルバイト当日。
集合場所に行くとぼくと同じような派遣アルバイトの人が集まっており、先導する人の後をついていき、某コンビニの工場へ。
先導する人からそれぞれ仕事が与えられるのだが、僕はパスタサラダのパスタとサラダの間に挟まっている透明のシートを乗せる仕事だった。
今ではパスタ部分とサラダ部分が別容器でセパレートされていると思うが、当日は透明のシートによるセパレートだった。
左からどんどんパスタだけが乗った容器が流れてくるので、それに透明シートを乗せていく。
なーんだ、これは簡単だ。
こちとら浪人までして勉強した身ですよ?
こんな単純作業余裕ですよ。もっと頭脳労働をさせてくださいよ。とこの仕事を下に見ていた。
しかし、後にこの仕事は
恐ろしく難しい仕事だと気づく。
食品工場なので当然両手には手袋を装着し
その状態で透明のシートを1枚取ってパスタの上にそっと乗せていくのたが…
むずい!むずすぎる!
全然透明のシートが取れない!!
そのパスタサラダ製造ラインにはグローバルな人材が非常に多く、僕の前後工程のひとは中国人とベトナム?とりあえずアジア系のひとであった。
僕がなかなか透明シートを乗せられなくて
僕のところでスタックしてしまい、後工程に影響が出る。
中国人労働者「アンタ!オソイ!」
僕「ひぃ」
この時ほど指ペロっとして
透明シートを取りたいと思ったことはない。
しかし、それは衛生上やってはいけない。
ちきしょう…
全然取れねぇよぉ…と自分のところで大量に滞留してしまっているパスタサラダを目の前にしながら、一生懸命透明シートをつまもうとしていた。
あまりに遅いことから見かねた中国人労働者が
「アンタ!オソスギル!カワレ!ミホンミロ!」
とどうやらレクチャーしてくれるようだ。
すると中国語労働者は手袋を外し、ペロペロ親指を舐めてガッツリ透明シートを摘んでいた…!
流石にモラルハザードなので
その通りにはしなかったが、その後も中国人労働者にドヤされながら仕事した。
そこから当分の間
パスタサラダ系の商品を見ると嫌な気持ちになり、買うのを躊躇ってしまった。
この中国人は
指ペロペロ、モラル崩壊おばさん
ということでよろしいでしょうか?
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