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色付きはまだ。駅近の、山の紅葉

 前回の山行があまりにも不甲斐なかったので、これ以上体力を低下させたらいけないと、かなり本気で考えていた。
 来年も再来年も夏山に行きたい。他にもまだまだ行きたいところがたくさんある。そんな考えが頭の中の大半を占めるようになって、最近は夕ご飯の片付けが終わってから、毎日のようにナイトウォーキングをしている。幸い、近所は坂道が多くて負荷をかけるにはもってこいだった。
 それから、ネット検索して地元の山岳会を見つけて、体験ハイクにすぐさま参加を申し込んだ。こういう時の私は決断力が物凄く早い。
 はじめましての場所に行く時、知り合いの誰かを誘ったら心強いとは思うのだけれど、知り合いがいないと何もひとりで行動できないというのは嫌で、敢えて単独で申し込みをした。お仲間さんの中でポツンとひとりぼっちになることもあるけど、ひとりでいると友達が出来やすかったりもするし、ほとんどの人は眼の端にひとりでいる私を見ても何も思わないものだ。何かを思う人は、あの人ひとりぼっちだから声をかけてあげようと手を差し伸べてくれる優しい人が多いと思う。だから、そんなことを気にしなくても良いのだ。
 今日の体験ハイクは、思ってたよりもアップダウンがあって面白かった。いろんな景観が現れて飽きなかった。元より山の中に入るのは癒される。ハイキング中にはハクビシンや猿も出て来た。数年前の台風で倒れたであろう大木も、さらさらと流れている小川も全て山の一部、自然は怖い部分もあるから、ソロの山行だったら、こうも楽しくはないだろう。山では何が起こるか分からない。山の高い低いではないので、ソロの山行はやめた方がいいと思っている。道迷いやケモノが襲いかかってくるのではないかと言う不安もどんどん膨らんで来たりして単純に楽しめない。こうして会の人と喋りながらの山行は、ただただ楽しかった。
 もう一、二度ビジターで参加させてもらって、そのあと数カ月後には入会しているかも知れないし、依然としてビジターで通しているかも知れないけれど、自分は山歩きが好きなんだなって再確認した1日だった。心地よい体の疲れと清々しい気持ちの良さが今でも続いている。

 整備してくださる山の管理の方々と、自分の健康や家族の健康、歩けることに感謝したい気持ちでいっぱいの1日になった。

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