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<SIAC3期活動報告⑥>フィールドトリップ@岩手県盛岡市・雫石町(2/2)

12月16日〜17日の2日間に渡り、岩手県を舞台に地域のため・社会のためと活動している社会起業家をはじめとするプレイヤーの方のもとを巡るフィールドトリップを行いました。

前回のレポートに引き続き、第2弾となる本記事ではフィールドトリップ2日目(12月17日)の様子と学生の感想をお届けします。

2日目は、岩手県雫石町にて活動をされている3名の方からお話を頂きました。


▷櫻田七海さん(NPO法人まちサポ雫石 理事長)
▷平子田由則さん(御明神みらいづくり協議会 事務局長)

櫻田さんは、町づくりに係る中間支援組織として、住民参加型の町づくりや子育て支援などの活動を。平子田さんは、農業を本業とされながら、櫻田さんと協働しながら、地域の課題を地域の人が主体となって解決する取り組み「御明神みらいづくり協議会」を立ち上げ。雫石町を活性化したいという想いを共有しながら、共に手を取り合って様々な活動を企画・推進されているとのこと。


▷砂壁純也さん(株式会社砂壁製米舎 代表取締役社長)

砂壁さんは、米や日本酒の原料となる酒米を生産する農家さんです。そして、雫石町を舞台に世界を見ながら事業展開をされています。砂壁さんからは、新しい取り組みをする中で、周りからの批判的な言葉を受けながらも、それを押しのけて夢を叶えてきたこれまでの歩みをお話いただきました。そんなこれまでのご経験を踏まえ、「夢を叶えるための苦労の大切さ、周りの言葉・反応に流されないことの大切さ」をメッセージとしていただきました。


午後からは、前日の会場である「いわて若者カフェ」に移動し、学生達のチーム活動(PBL活動)の中間発表を行いました。それぞれのチームごとに実践活動に向けての問題点や相談を行い、最終発表に向けた準備を着々と進めていました。


学生たちの感想

以下、学生の感想です。

今回のFTでは、今までの自分にはないとても新しい視点を見つけることができた活動でした。盛岡市や雫石町でのまちづくりの話を聞いて、どのように町を開発していったら町全体に活気がついてよりよい町になるのか。ヘラルボニーや加藤麻衣さんの話を聞いて、障碍者やLGBTQ+に当たる人々が社会で生きていく中で、それぞれの個性をどうやって活かしていくのか、自分の個性をもとに人生を作り上げていくことができるのか。砂壁さんのように地域で起きている問題をどのようにしてプラスの方向へ持っていけるのか。今回のFTの中でたくさんの人から多種多様な話をいただき、たくさんのことを考えました。それぞれが本当に難しい問題ではあるし、すぐにどうにかできるものではないけど、考えていく中で活用できるんじゃないか、この取り組みを自分の活動にも活かせそうだなと思うこともありました。この体験を、あと1か月しかない自分たちのPBL活動に反映するのはもちろん、普段の自分の生活の中でも、糧にしたいと思います。これから最終的な活動が増えてきますが、自分に熱中しつつも、視野を広く持ち、今できることを楽しんでいけたらと思います。

どのゲストの方もご自身が取りくむ事柄やその構造をしっかりと捉えていらっしゃいました。どの事柄も単純なものではなく、様々な背景があり、様々な要素が絡み合っているのだと思いますが、その中でも軸を崩すことなく、根底にある目的や思いをもち続けながら様々な活動をされていると感じました。 また、加藤さんの「結局少しずつ地道に続けていくしかない」という言葉や、「どのすれば地域の人に主体性をもってもらえるのか」という質問に対する「役割を分けたり、やっていることの一部に参加してもらったりしながら少しずつ、無理なく参加してもらう」というような櫻田さんの言葉など、ゲストのお話の中に共通しているところがありました。私たちがPBL活動を通して感じている社会課題を解決する難しさは、実際に取り組まれている方たちも感じていることなのかもしれないと感じました。しかし、一方で少しずつ取り組んでいくことで確実に変化があるということも知りました。私たちが実施しようとしているワークショップは非常に小さいことかもしれませんが、少しだけ現状を変えるきっかけになるかもしれないと思いました。

みなさん、自分の理想に向かって強い意志を持ち周りを巻き込んでいると思いました。人が惹き込まれていく、彼らには共通点があると思います。みんな人として喋っている時に温かさを感じましたし、自分の理想をハッキリと言える人で、誰にどんなことをしたいかという内容がハッキリしていると感じた視察の時間でした。また日本国内を対象にすると維持という方面になるが、世界を対象とすると進歩という方面に進んでいるように感じました。

この二日間の活動でたくさんの気づきを得ることができました。まず、宮城の隣に位置しているがあまり興味を持ったことがなかった岩手という地域について知ることができたことがうれしかったです。初日はヘラルボニーさんへの訪問が特に印象に残っています。以前からそのビジョンや思いやアイディアに感動していた会社さんだったため本当に訪問することができてよかったです。ヘラルボニーさんのデザインがまちにちりばめられているのをみて、大きい会社になっても地域に貢献する姿が見ることができました。今回のFTでの気づきは、PBL活動に活かせることと自分の今後に活かせることの二つに分けられます。前者は、二日目の櫻田さんのお話で持続可能性の定義を聞いて、持続可能とは人口を増やすことだけではないことに気づきました。さらに、子供は無理に引き止めないで戻ってきてくれればいいという考えにも気づくことができました。また、親が子供に町の良さを伝えれば郷土愛が育つという言葉は何かのヒントになるように感じています。そして、自分の今後に活かせることは、小さなやりたいことも大切するべきであることに気づけたことです。玉木さんのやりたいことを見失っていた話や加藤さんの自分に正直でいいという言葉を聞いて自分も自分の気持ちを大切にしようと思いました。これらの気づきを今後のPBL活動や自分の今後に生かしていきたいと思います。

起業家さんたちの「挫折」体験を肌で感じる2日間でした。起業家さんたちはさまざまな失敗と挫折の積み重ねの上に現在の事業を確立されているのだろう、という予想していたものの、今回の訪問を通じ実際にどんな挫折を乗り越えてきたのか・どうやって立て直して進化させてきたのかを知ることができ、はるけさに包まれていた起業家の実態を覗かせていただくことができました。また、以前丸森でFTを行った際と今回の岩手盛岡・雫石のFTを比較してみると地域の雰囲気、特色にははっきりと違いがあることに気づきました。地域をつくっている人、構成している人が地域全体の雰囲気に通じ、呼び寄せる人や起業家さんもその地域の色に染まっていくのか、もともと同じ色をしていたのかはわかりませんが、地域全体で同じ色を共有しているなと肌で感じることができました。

それぞれの想いだけではなく、事業の方向性、また、自治体や議員としての地域復興など、やり方が違ったとしても、方向性としては皆さん同じ様なものを持っていると感じました。社会課題に限らず地域課題は沢山存在しています。自分の経験から、それぞれの課題にアプローチする事で新たな出会い、出来事が生まれてくると感じました。考えることも大切ですが、行動力に優るものはないと感じた2日間でした。


ここまで、2回に渡り、フィールドトリップの様子をお届けしてきました。
プログラム終了まで残り1ヶ月ほどとなってきました。学生たちの実践活動(PBL活動)もいよいよ佳境。フィールドトリップで学びを得た学生たちがどのような実践を起こしていくのか楽しみです!


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