【おやすみ鯨の日記】まわりの素敵な大人

2023年1月30日
 東京でも実家でも、冬の匂いは同じだって思ったんですよとふと口にしたら、素敵な感性だねって、わたしの冬の感じ方を微笑んでくれた人がいる。その人は、会社の関係者のお姉様で、常に社会の変化に乗ろうと貪欲に質問できて、はっきりしているしそれを相手にも伝えるけど一切嫌な気持ちにはさせない。そして誰にでも対等にお話ししてくれて、お世話になった人は忘れず見かけたら明るく話しかける、そんな女性だ。ほんとうにかっこいい。私なんてまだ大人から見たら、白い羽が少し生えただけのひよこだと思うのに、その方といると、えっもしかして私社会人上手くやってる!?!?と調子に乗ってしまう。それほど、相手の最高を引き出すのがうまいのだ。
 思えば、わたしのまわりには素敵な大人がたくさんいた。どんなことも全肯定してくれて、わたしはわたしのままでいいのだと応援してくれた高校のおじいちゃん先生と、図書館の先生。あなたの文章は自分が見た中で1番面白いとずっと伝えてくれて、創作の機会を作り続けてくれる大学の元教授。
 私はわりかし、仕事とか出来不出来とか、そういうことではなく、ただの自分に対する自己評価は高いと思う。高いというか、これで満足しているというか。今のわたしは幸せだ!と笑える力が高いと思う。この力はとても大切だとここ最近感じている。裕福な社会だと言えなくなってきた日本で、それでも笑う力を持っていたらまだ生きていけるし。
 わたしのまわりの素敵な大人を全部ごちゃまぜにして、各大人のいちばんの素敵を抽出した大人にわたしは将来なりたいと、貪欲に思うのだ。

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