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しまなみ・とびしまポタリング+α

GW。10連休。晴れ。これは旅行するしかない! 一度乗ってみたかったオレンジフェリーで愛媛側からしまなみ海道に入り、絶対次に行くぞと決めていた念願のとびしま海道へ。下蒲刈島の三之瀬地区を満喫しました。
そのあとは新幹線でそのまま直帰するのも勿体ないので途中下車して播州赤穂坂越というメジャーではないけど気になる観光地をチェック。兵庫県の瀬戸内側も色々探してみたいですね。

呉氏による下蒲刈島紹介

1日目:オレンジフェリーで新居浜へ→波止浜からしまなみ海道→大三島からフェリーで忠海→竹原へ
2日目:安芸川尻からとびしま海道→大崎下島から竹原へ戻って三原へ
3日目:輪行して播州赤穂坂越→帰宅

■オレンジフェリー

オレンジフェリーは全個室。これは身体を休めるうえで物凄いメリット。公式HPでは360°パノラマビューで部屋の全容を確認することが可能。デラックスシングルからはタオル、歯ブラシ等のアメニティ、洗面台、個室の鍵がつきます。シングルより1,000~2,000円高くとも荷物削減や快適性を考えればこちらの方がお得だと思います。

豪華な内装がグッド

北九州に行くときに乗ったフェリーと違って個室なのは圧倒的に音が静か。自転車も部屋の中に置けますし翌朝からのライドを考えるとしっかり眠れることは重要。フリーWi-Fiがあるのもいいですね。

整然と並ぶ居室

■しまなみ海道(今治~大三島)

到着港の東伊予から最寄りの壬生川駅へは自転車で、壬生川駅~波止浜駅までは輪行に切り替え。土休日はリンリントレインが走っていて自転車を畳む必要はなかったのですが、誰一人自転車の人がいなかったのでそのまま乗り入れる勇気がありませんでした。
今回はとびしま海道が目的なので大三島まで走ってフェリーで忠海に移動し、そこから宿泊地の竹原までまた走る道程。合わせての約55kmはポタリングにぴったりな距離です。

サンライズ糸山からしまなみ海道スタート
能島周辺は潮の流れが速い
伯方の塩ソフトでエネルギー補給
サイクリストの聖地
疾走する水上バイク

しまなみ海道は超メジャーなのでサクッと流すとして、景色が素晴らしすぎたのが大三島の北海岸、盛海水浴場。メインルートから外れるため人も少ないし最高でした。
今回ここに来たのは単にフェリーの時間帯を見間違えて盛港で2時間待ちという失態から。時間つぶしに北側走ってみるかーという考えが大当たり。しまなみ海道を走った中でも確実に上位にランクされる海岸線なのでぜひとも訪れてみてください。

盛海水浴場から見える大久野島
最高の船待ち時間

■とびしま海道

今回の旅の目的、とびしま海道は竹原起点としたので安芸川尻駅からスタート。このルートだとゆめマート川尻で準備を整えるのがオススメ。朝8時半から開店しているので飲料調達に丁度いいです。
なお、竹原起点とした理由は駅のコインロッカーに荷物を預けておけるから。竹原駅から輪行でスタートし、高速船でまた竹原に戻ってくるなら手ぶらで回れるという目論見です。

よし行くぞ、と安芸灘大橋を渡り始めると右手側にいきなり絶景。海沿いの廃墟とか人類皆大好物でしょう。これは1970年代前半に竣工した渦潮第1マンションと呼ぶ建物らしく、満潮時には海に浮いているような状態になるとか。人が住んでいたことがあるのかめっちゃ気になりますね。

シーサイドってレベルじゃない!

下蒲刈島

早速最初の下蒲刈島、最高でした。すーっと通り抜けるだけのサイクリスト多く見受けられましたけどここはじっくり観光して絶対に損しません。橋を渡ったすぐのところにある白崎園で既に大勝利確定です。

「生」を表したモニュメント
大津泊公園から眺める安芸灘大橋

さて、下蒲刈島は潮待ち、風待ちの港として栄え、朝鮮通信使や参勤交代の中継地点としても活用された歴史ある島。その町並みは今も三之瀬地区に残っています。ゆっくり周るなら松濤園蘭島閣美術館白雪楼三之瀬御本陣芸術美術館の4館セット券がお勧め(個別2,200円→セット1,680円)。
この中で最も有名なのは朝鮮通信使の歴史紹介施設を含む一番大きな松濤園ですが、個人的に気に入ったのは白雪楼。庭園を見ながらいただく抹茶お茶菓子に加え、2階の書斎から眺める瀬戸内が素晴らしい。日本家屋で暮らすことこそ最高の贅沢ではないかと改めて感じます

天気が良すぎた白雪楼の庭園
この書斎で暮らしたい
蒲刈大橋と松濤園

上蒲刈島

とびしま海道の最短ルートだと島の入口にあるであいの館に立ち寄るほかはほぼ通り抜けるだけ。眺めの良い観音堂があるようなので次の機会があれば絶対に行ってみたい。

であいの館の先にある仏ヶ崎展望台

お昼ご飯はレストラン花美月さん。豊島大橋にアプローチする上りの始まる手前にあるので栄養補給に丁度良い。橋を渡るといよいよ今回の目的地 豊島に到着です。

魚が美味い!
凄い釣り場だ
対岸に見えるは豊島

豊島:十文字山展望台

とびしま海道は40kmくらいしかないので走るだけだと結構短い。下蒲刈島観光をじっくりしても時間が余ります。そこで今回行くぞと決めていたのが十文字山展望台。道が悪くて大変というレビューであふれており、急勾配を自転車で行くのは最初からギブアップして歩きです。
向かううえで迷ったのは下の場所。立て看板だと左なのにGoogleMAPだと右。どう考えても右に見えたので案内を無視し右に進んだらちゃんとたどり着けました。帰ってきて調べると左は林道で最近まで通行止めだった道右のほうが短いし徒歩ならこちらでOKと思います

GoogleMAPだと左は道が繋がってなくて怖いんですよ

そういうわけで展望台に到着。言われていた通り大変な道のりで、GWなのに誰一人としてすれ違いませんでした。同じ大変さでもナガタニ展望台のような絶景!ということはないので円形展望台をどうしても見たいという方以外は訪れないのかもしれません。
しかしこういうのは来たという事実が大事。人の少ない場所、変なところは話のネタになりますし、そこに到達するという実績解除を楽しめます

たまゆらの舞台
こういうステージ大好物です
到達に達成感を感じる頂上

最後に1つ注意点を。5月の頭にもかかわらず展望台周辺はかなりの数のやぶ蚊がいました。夏に行く方は虫よけスプレーをお忘れなく

大崎下島

今回は大長から竹原に戻るので、岡村島ではなく大崎下島が終着点。と来てみればお店が全く開いてない。GWで完全に休日気分でしたが谷間の平日でした。せっかくなので誰もいないのをいいことに写真を撮ります。

無人の大長待合室
時間が余ったので東風崎神社へお参り

■播州赤穂・坂越

GWで人の多い所には行きたくない、兵庫にも瀬戸内のいい景色はあるのでは? と調べて見つけたのが播州赤穂のきらきら坂と日本遺産の街 坂越3日間有効&途中下車可能を生かして竹原→三原→岡山→播州赤穂と輪行です。

きらきら坂

「日本のナポリ」を目指したというきらきら坂は2020年に整備完了とかなり最近。インスタ映えすること間違いなしのおしゃれスポット。播州赤穂には赤穂城跡歴史博物館、忠臣蔵の大石内蔵助で有名な赤穂大石神社もあるので、真面目に観光すると色々楽しめそうです。

大人気のお店「海と坂と
ばんじゃーい ∩(・ω・)∩
沖合の西島がいい感じ
赤穂城跡

日本遺産:坂越

日本遺産の町並み目的で来たらやたらと人気なお店がある。なんだろうと入って頼んでみればめちゃくちゃ美味しいスイーツ! これ目当てに坂越訪れるの、あり中のありです。

『アラゴスタ クレーマ』美味しすぎ

もちろん町並みも流石は日本遺産。特に神域の生島にある大避神社 御旅所は象徴的。作られたのが享保4年すなわち1719年なので300年以上の歴史を持つ由緒正しさ。茶臼山の上から眺めるのも一興です。時間があれば宝珠山へのハイキングもしてみたかったなー。

雰囲気のある神域
茶臼山からの眺め

■まとめ

ずっと来てみたかったとびしま海道。最初の下蒲刈島からクライマックスだし走りやすい距離なのでしまなみ海道よりも初心者向けではないかと思います。問題は輪行じゃない場合のレンタサイクルの難易度。道の駅たけはらの折りたたみ貸し出しで、輪行袋も借りれるならこれを活用するといいかも? (お試しキャンペーンは終了しましたがレンタサイクルは継続しています)
そうこうしているうちに梅雨が始まってしばらくは近場しか行けないので、新しい所を開拓したいですね~。

伯方ビーチ
豊島のこいのぼり

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