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中日ドラゴンズの投手成績が17試合目から急に変わった理由をChatGPTに聞いてみた

中日ドラゴンズの投手成績が17試合目から急に変わった理由をChatGPTに聞いてみた

今年の中日ドラゴンズは、不可思議な現象に悩まされています。
開幕から16試合30失点。1試合平均1.88失点。
17試合目以降12試合64失点。1試合平均5.33失点。

16試合目までは大エース級揃いだった投手陣が、17試合目以降、2軍以下の投手陣に変貌してしまいました。

投手陣のメンバーが大きく変わったか、と言われれば、ほとんど変わっておらず、まか不思議としか言いようがありません。

一体、

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2013年3月に大谷翔平の二刀流成功を予見していた落合博満

2013年3月に大谷翔平の二刀流成功を予見していた落合博満

~ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたか 第56章~

世間で大谷翔平が語られるとき、いつも思い出すのはプロ入り時の二刀流賛否論だ。

入団1年目、2013年のシーズン開始前に二刀流に賛成していたプロ野球OBはほとんどいなかった。
今、調べてみても、落合博満と王貞治くらいしか見つからない。

当時の風潮は「投手か打者のどちらかに専念しなければ成功しない」だったのだ。
それは

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第55章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第55章

監督落合が最も高く評価した新人 大島洋平2023年8月26日、大島洋平が通算2000本安打を達成した。
プロ14年目でのスピード達成である。

大島がドラフトで指名されたのは、落合が監督を務めていた2009年オフである。
当時、2007年に日本一になった外野のレギュラーは、全員いなくなっていた。
ライト:福留孝介、センター:李炳圭、レフト:森野将彦
福留は既に大リーグへ移籍しており、李は自由契約が

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意外と身近なところで有名人が生まれる話 ~中日ドラゴンズ岡林勇希選手~

意外と身近なところで有名人が生まれる話 ~中日ドラゴンズ岡林勇希選手~

2023年もシーズン序盤に早々とペナントレースから脱落した中日ドラゴンズ。
もはや楽しみと言えば、守護神マルティネス投手がいつまで防御率0点台を維持できるか、そして、岡林勇希選手が最多安打と首位打者を獲得できるか、くらいである。

そんな岡林選手を、私は、彼がプロ野球に入団した当初からずっと注目している。
なぜなら、私は、岡林選手の祖父と過去に一緒に仕事をしていたからだ。

イチロー級のバッティン

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第54章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第54章

『2023年WBC決勝で落合が高く評価したのは、ヌートバーの1塁ゴロ』

2023年WBC決勝のアメリカ戦は、決勝戦にふさわしい緊迫した試合となった。
2回表にアメリカがソロ本塁打で先制すれば、2回裏に村上宗隆がソロ本塁打を放って1-1の同点に追いつく。
そこから1死満塁のチャンスを作るとヌートバーの1塁ゴロで2-1と勝ち越し。
4回裏には岡本和真のソロ本塁打が飛び出し、3-1とリード。
日本は小

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第53章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第53章

2023年WBC準決勝 落合が勝敗のポイントに挙げたのは意外なプレーだった

2023年のWBCは、見事に日本代表の優勝で幕を閉じた。
脳裏に蘇ってきたのは、2006年・2009年の感動。
準決勝のメキシコ戦と決勝のアメリカ戦は、どちらも手に汗握る熱戦だったからだ。

まずは準決勝のメキシコ戦。
この試合は、佐々木朗希が4回表に先制3ラン本塁打を浴びて苦しい展開。
しかし、日本も7回裏に吉田正尚の

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第52章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第52章

 

自らが退場となることでチームを守った落合

先日の「【公式】落合博満のオレ流チャンネル」で、落合が退場回数歴代3位だったことを知った。

選手時代2回、監督時代6回の計8回。
選手時代の2回は、いずれも守備中、セーフの判定に抗議した結果だ。

落合は、選手・監督時代を通じて、審判とトラブルを起こしても何のメリットもない、という考えを持っていた。私は、選手時代に審判の判定に抗議しているのを見た

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第51章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第51章

勝つためにプロ野球の華を犠牲にした落合

落合は、就任1年目から勝つために様々な戦略を練り、他球団が思いつかないような作戦を実行に移した。

Numberの雑誌『なぜ今、読まれているのか 似て非なる名将 落合博満と野村克也。』でも、それらのいくつかが赤裸々に語られている。

私は、以前、落合がナゴヤドームで圧倒的に強いチームを作り上げるため、ナゴヤドームの使用球を飛ばないボールに変えた、という話を

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第50章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第50章

落合の監督としての素質を見抜いていたのは川上哲治だった

野球雑誌の『Number』が落合を取り上げていたので、購入してしまった。
皮肉なことに、落合が中日の監督を退任して以降、年々落合への世間の評価は上がり続けている。

誰が中日の監督やコーチになっても、落合の成績に近づくことすらできないからだ。

今回、『Number』を読んで、私が強く印象に残ったのは、『異能の解説者はなにを観たか。』という

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第49章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第49章

落合が中日監督時代のベストナインに選んだ投手は川上憲伸

最近、落合自身が自らのYouTubeチャンネルで監督時代を数多く語っている。

その中で私が注目したのは、中日監督時代のプロ野球ベストナインを選ぶこの動画だ。

中日選手だけを選ぶのではなく全球団から選ぶとあって、他球団の選手も選出している。
実際のプレーをあまり見てない選手を選ばず、好き嫌いでも選ばないところが落合らしい。

その中で、落

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村上宗隆は、過去の三冠王の誰に近い打者なのか

村上宗隆は、過去の三冠王の誰に近い打者なのか

ここのところのプロ野球の話題と言えば、リーグ優勝の行方よりも、村上宗隆の三冠王獲得が実現するかどうか、だ。

私がプロ野球を見始めた1984年、ブーマー・ウェルズが三冠王を獲得した。
翌1985年、1986年には、落合博満とランディ・バースが三冠王を2年連続で獲得。

なので、私には、三冠王が難しいという感覚がいまだにない。

しかし、1987年以降、35年間で三冠王は、2004年の松中信彦ただ1

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第48章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第48章

荒木・井端のコンバートの真意は、ヒットを防ぐためではなかった

落合野球の象徴とも言える荒木・井端のアライバコンビ。
二塁手荒木、遊撃手井端だった守備位置を落合は、2010年~2011年の2年間入れ替えた。

このコンバートは、物議を醸した。
なぜなら、肩に不調を抱えていた荒木が二塁手よりも一塁から遠い遊撃手になったことで、遊撃のエラー数が増えたからだ。

遊撃手
2008年 井端 106試合 8

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第47章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第47章

落合が32歳でたどり着いていた『負けない野球』

「投手を中心とした守りの野球」
言わずと知れた、落合が目指した野球だ。中日の監督に就任したとき、そう宣言した。

そして、落合は、実際にそれを8年間貫いて、圧倒的な実績を残した。

球史に残る大打者だった落合がいつからそんな考えを持つに至ったか。

私は、おそらく現役時代の晩年か、引退後なのではないかと想像していた。
しかし、最近、1986年の日本

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ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第46章

ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第46章

荒木の8年間の奮闘を救った落合の言葉

落合博満が監督8年間を総括して、野手の中で最も高く評価していたのが荒木雅博だ。

打者としてなら荒木より優れた選手は、数多くいる。
1番打者としての働きは素晴らしいが、早打ちやポップフライの多さを批判されることも少なくなかった。

2010年には二塁手から遊撃手にコンバートされ、広い守備範囲を生かしたプレーを見せてはいたものの、肩の不調に悩まされ、エラーが増

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