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来週は下落?上昇?答えは4月のアノマリー|2024年3月29日時点

こんにちは、IT系投資家のsadayaです。今週相場は先週の分析でお伝えしたよりは、下がらなかったという印象です。当ブログをご参考にされている方は3月28日の下落で動揺して変な取引になりませんでしたか?大丈夫でしょうか。来週の相場が荒れるかどうか気になる方は最後までお付き合いください。
さて、今週も主要なETF(上場投資信託)の動向を見てみましょう。2024年3月29日時点の価格データを基に、先週からの数字の変化を客観的に見ていきます。
さて、今回も繰り返しお伝えしますよ。断言します。主観的なニュースはノイズです。すべてを忘れて比較分析チャートを使って、客観的に見ていきましょう。小さな変化、違和感を見つけることが相場で生き残るコツです。

1.米国市況が強かった1ヶ月
 (NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50)

まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +0.74%、今月 +1.54%

  • SP500(S&P500): 今週 +0.72%、今月 +2.99%

  • C_SSE50(CMBI上証50): 今週 -0.48%、今月 +0.46%

上記は3月4日から1ヶ月を切り取ったチャートです。月末なので3月を振り返りましょう。
日経平均が史上最高値の更新で湧いた2月でしたが、3月その勢いが急だったため、3月はSP500が盛り返した1ヶ月でした。変わらず弱かったのは中国市況で、これは長期的なトレンドになるのでしょう。

2.日経平均⇛TOPIXローテーション
 (NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth)

次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +0.74%、今月 +1.54%

  • TOPIX(東証株価指数): 今週 +0.74%、今月 +3.24%

  • T_Growth(成長セクター): 今週 -0.52%、今月 -3.26%

上記は3月4日から1ヶ月を切り取ったチャートです。同じく月末なので3月を振り返りましょう。
2月、先行して上昇していた日経平均に、追いつこうとTOPIXが上昇した3月の相場でした。そして変わらず弱い東証グロース。こうしてみると、インデックス投資信託を使った投資がメインとなる年になる可能性が高いため、基本的には日経平均が有利なんだろうな、と考えています。

3.不動産・電力ガス・エネルギーが勝ち組
 (各セクターETFの比較)

最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。

  • T_食品(Food): 今週 +1.03%、今月 +3.99%

  • T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +1.71%、今月 +11.34%

  • T_建設資源(Construction Resources): 今週 +1.2%、今月 +7.59%

  • T_素材科学(Material Science): 今週 -0.06%、今月 +2.27%

  • T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 -0.48%、今月 -0.99%

  • T_自動車(Automobile): 今週 +0.91%、今月 +5.49%

  • T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 +0.69%、今月 +5.84%

  • T_機械(Machinery): 今週 +2.73%、今月 +5%

  • T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 +0.84%、今月 +0.26%

  • T_情報通信(Information and Communication): 今週 +0.12%、今月 +0.99%

  • T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 +2.53%、今月 +13.34%

  • T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 -2.33%、今月 -1.14%

  • T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 +0.81%、今月 +5.47%

  • T_小売(Retail): 今週 +1.02%、今月 +5.96%

  • T_銀行(Banks): 今週 +0.29%、今月 +4.46%

  • T_金融(Financials): 今週 +1.12%、今月 +7.23%

  • T_不動産(Real Estate): 今週 +5.4%、今月 +14.36%

上記は3月4日から1ヶ月を切り取ったチャートです。同じく月末なので3月を振り返りましょう。
2月は「自動車」「金融」「銀行」が強かったのですが、3月は「不動産」「電力ガス」「エネルギー」が強い1ヶ月でした。国内のテーマが明確に見えてきますね。

3月振り返りのまとめ

資金の流れを見ることが相場の流れを見るコツです。相場は予想してはいけません。投資は後出しジャンケンなので、見た結果についていけばいいのです。そういう観点で、読み進めてください。

基本的に米国相場よりも日本相場が強く、日本相場の中でも日経平均が強い。まずこれが今年の大きなトレンドです。これは今月も継続だったと言えるでしょう。
そのうえで大型株に資金の流入があります。現段階では今年は日本株を買えばいいというのが結論です。そのため、このブログは日本株を見るための分析になっています。その流れが変わったら米国株で業界調査を行わないといけないのですが。

さて、その国内における業界調査の結果ですが、2月は「自動車」「金融」「銀行」が強かったのですが、3月は「不動産」「電力ガス」「エネルギー」が強い1ヶ月でした。2月のテーマは「EV失敗」「日銀政策変更」だったように思えます。3月は2月で期待しすぎた「日銀政策変更」の流れが終わったことがまず1つの大きなトレンドがあり、「電力ガス」「エネルギー」はやはり「インフレ継続」があるのだと思います。

4月相場の展望

「エネルギー」は収まってきましたが、「不動産」「電力ガス」はどう見ても強いです。4月も継続でしょう。また「電力ガス」が上昇する理由はわからないのですが、アンダーパフォームしてきた業界なので来月も継続すると思います。
結論はズバリ①「電力ガス」、②「金融(銀行を除く)」、③「不動産」の順番で上昇する確率が高いと思います。①③は3月の流れの継続です。②は4月からの新規口座開設があるため、上昇する期待が高いためです。
どこかが上昇するかは分かりませんが、また来月末に答え合わせをしましょう。

最後に、投資に関する意思決定はご自身の責任で行ってください。この記事は情報提供のみを目的とし、具体的な投資の助言を行っているものではありません。市場環境や投資先のリサーチには細心の注意が必要です。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資に関する決定を下す際には、専門家の助言を受けたり、慎重に検討したりすることをお勧めします。投資はリスクを伴うものであり、十分な検討と計画が必要です。

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