【詩】アイスティーとレモンと夏の午後
日陰の風が心地いい。
暑い夏の日。
午後3時。
彼が言う。
「明日、一つ歳をとるよ。
そしたらね、
一人で生きてきた時間より
君と二人で生きてきた時間の方が
長くなるんだ、って思ったんだ。」
彼は笑って、
私も、笑う。
心が、ギュッとなる。
彼が一人だったときの
全ての時間も
となりに居て、一緒に見てみたかったな。
そう思うのは欲張りだろうか。
過去の時間には戻れない。
けれど
これからも二人の時間は、続いてく。
ジャスミンの匂い。
あたたかな昼下がり。
アイスティーとレモン。
ちょっと日の傾いた夏の日の午後。
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よかったら。