見出し画像

2023年の私的アートランキング #38

2023年は17回美術館に行きました。この1年を振り返ったランキングは以下の通り。

1位 アンリ・マティス「赤の大きな室内」 マティス展

2023年の一枚はこれ。マティス晩年の大作。マティス展は見ごたえがあって秀逸だった。

アンリ・マティス「赤の大きな室内」1948年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館


2位 クロード・モネ 「積みわら、雪の効果」 モネ - 連作の情景

モネの絵は何度も見たつもりになっていたが、積みわらの連作以降のモネは、印象派と呼ばれたモネと違うと感じた一枚。

クロード・モネ「積みわら、雪の効果」1891年 スコットランド・ナショナル・ギャラリー


3位 深江芦舟「蔦の細道図屏風」 東京国立博物館 常設展 特集 近世のやまと絵 -王朝美の伝統と継承- 

2023年は日本画の美術展が多かったきがする。この作品が、常設展に展示されていることで、トーハクの収蔵品の凄さを感じた作品。

深江芦舟「蔦の細道図屏風」重要文化財 18世紀 東京国立博物館


4位 狩野秀頼「観楓図屏風」 特別展 やまと絵 受け継がれる王朝の美

やまと絵が、平安・鎌倉から、だんだん大きく派手になっていく変遷を見た。室町が良いね。


5位 アンリ・マティス「黄色と青の室内」 マティス展

マティス展で、「赤の大きな室内」と、どちらを今日の一枚に選ぶか迷った作品。センスの良さが際立つ。

アンリ・マティス「黄色と青の室内」1946年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館


6位 住友コレクション「虎卣(こゆう)」 不変/普遍の造形―住友コレクション中国青銅器名品選―

台北の故宮博物院の青銅器を見て、住友の青銅器コレクションの質の高さに気付いた。住友コレクションの中でも特別に奇妙で可愛い。

「虎卣(こゆう)」重要美術品 殷時代後期(前11世紀)泉屋博古館


7位 マーク・ロスコ「黒の上の薄い赤」 テート美術館展 光- ターナー、印象派から現代へ

抽象画の美術展を2つ続けて見て、こんな感じの抽象画が好きと、自分のなかでピンときた作品。


8位 アリ・シェフェール「ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカとパオロの亡霊」 ルーブル美術館展 愛を描く

劇的。右側に2人の男性が冷静に見ているからこそ際立つ男女の美しさ。

アリ・シェフェール「ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカとパオロの亡霊」1855年 ルーブル美術館


9位 エゴン・シーレ「ほうずきの実のある自画像」 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展

この肌の感じ。シーレの斬新性と天才性を感じさせる。

エゴン・シーレ「ほうずきの実のある自画像」1912年 レオポルド美術館


10位 長沢芦雪「降雪狗児図」 特別展 生誕270年 長沢芦雪 ー奇想の旅 天才絵師の全貌ー

長沢芦雪は絵がうまい。この犬はフワフワ感が出ててとても可愛い。

長沢芦雪「降雪狗児図」江戸時代 18世紀 逸翁美術館




以下、ランク外ながら。

北宋 汝窯「青磁蓮花式温碗」 台北国立故宮博物院

汝窯「青磁蓮花式温碗」北宋時代 台北国立故宮博物院



フランシス・ピカビア「赤い木」 パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命

フランシス・ピカビア「赤い木」1912年頃 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館



パブロ・ピカソ「女性の胸像」 パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命

パブロ・ピカソ「女性の胸像」1907年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館



吉州窯「梅花天目」 企画展 茶の湯の茶碗 ― その歴史と魅力 ―

吉州窯「梅花天目」南宋時代 12~13世紀 香雪美術館



伝俵屋宗達「桜山吹図屏風」 東京国立博物館 常設展 特集 近世のやまと絵 -王朝美の伝統と継承- 

伝俵屋宗達 桜山吹図屏風 江戸時代 17世紀 東京国立博物館



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?