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小説まとめ

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小説・エッセイを中心とした読み物をまとめました。
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記事一覧

【実話】初めて書いた小説が、いきなりマンガ化され、さらにはTVドラマ化されてしまっ…

かれこれ6年前ぐらいから、創作・お話作り・フィクション執筆に取り組んでました。 シナリオ…

五百田 達成
8か月前
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【最終回】アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎…

ホテルに帰ってからのことはあまり思い出せない。思い出したくない。 表面も中身も丁寧に時間…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

ティムが横からアドバイスをくれる。 「リングに入る瞬間のことは考えなくていいんだ。そうす…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

痛い。痛みで意識が戻る。 見ると右手の人差し指の爪がはがれかけている。かばって放ったシュ…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

私は正直その日、浮かれていた。 なしくずしのように同棲していた部屋を引き払い、いよいよ結…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

暑い。死にそうに暑い。 酷暑のアンダルシアで、気温40℃超えの炎天下で、なぜかバスケット…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中でバスケをやることになって死にかけた話〜〈4〉

西日の差し込むリビング。窓を開けてベランダへ出てみる。20階だての11階のマンションは、近くに建物はなく眺めがいい。 窓を閉めてキッチンのほうへ戻り、改めて部屋全体を眺める。 間取りは2LDK。流しの上の申込書にははんこが押してある。 男は一緒にベランダに出てこず、所在なさそうに立っていた。スキニーのデニムに、フレッドペリーのポロシャツ。 「いよいよだね」と私は声をかけただろうか。男の唇が動く。なんと言っているかよく聞き取れない。「え? 聞こえない」……。 * * 

アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

光。光と熱。 白。光。光。熱。熱風。熱。 エントランス前の小さな通りに勢いよく出た瞬間、…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

部屋が暗いことも、気が滅入る要因のひとつかもしれない。 窓の外についている日よけ扉は閉め…

五百田 達成
9か月前
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アゲイン、アンドアゲイン。〜真夏のアンダルシアに行ったら、気温46度の炎天下の中で…

ベッドからサイドボードに手を伸ばし、汗ばんだ指でスマホを開く。 世界地図の「東京」と書か…

五百田 達成
9か月前
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コラムセレクション 篠田麻里子

まずはどんなものを書く人なのかという紹介がてら、過去に書いたコラムを抜粋して、載せてみま…

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短編小説「二人のふた」

 夜、家に帰ったら、「あれ」のふたが開いていてびっくりした。これはただごとではない。なに…

9

短編小説「恋愛禁止条例」

 「お母さん? うん、いま着いた。これから帰るから。え? うまくいったよ。あー、まあ、後…

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短編小説「セレブとイケメン」

 なぜ男は、自分よりもお金を持っている女が嫌いなんだろう。以前、友達のオカマのユミにそう嘆いたら、ケラケラと笑われた。    「それはほら、オトコにとってのお金っていうのは、ペニスと一緒だから。自分よりも大きいか、小さいかっていうのは、彼らの存在理由なわけ。だから牽制し合うし、自信のあるオトコは見せびらかそうとする。理屈じゃないの、おかしなもんよねぇ。だから、あんたぐらいお金持ちの女っていうのは、とっても大きなペニスをはやした女子ってこと。そりゃ、モテなくて当たり前よ」