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[映画レビュー]SAOらしさ全開!!でもちょっと薄いかも…『ソード・アート・オンライン-プログレッシブ-星なき夜のアリア』

どうも。一般高校生Rです。今回は、ソード・アート・オンライン(SAO)シリーズ劇場版最新作『ソード・アート・オンライン-プログレッシブ-星なき夜のアリア』を観てきたので、感想を書いていこうと思います!

本当はもっと早く投稿する予定だったのですがなかなか筆(?)が進まず…やめようかと思ってましたが2回目観てきたのでやっぱ書きます!!笑

※映画本編のネタバレを含みます。ご注意下さい。

あらすじ:『ソード・アート・オンライン プログレッシブ』とは

全世界シリーズ累計2600万部発行の大人気小説『ソード・アート・オンライン』の第1部アインクラッド編をリブートし、攻略を第1層から順に描いていくシリーズ『ソード・アート・オンライン プログレッシブ』。

今回の劇場版「星なきアリア」ではアインクラッド第1層攻略において、本編では描かれなかった視点で新たなエピソードを観ることができます。

アスナ視点で描かれるSAOの世界

今回の劇場版では、本編のキリト視点ではなく、アスナ視点で物語が描かれていきます。

アスナは文武両道でクラスメイトの信頼も厚い、いわゆる完璧人間でしたが、教育の厳しい親になかなか認めてもらえない辛い生活を送っていました。そしてそんな時、とある少女に「SAOをやらないか」と誘いを受けます。その少女は兎沢深澄。アスナのクラスメイトであり、学内成績1位(アスナは2位)で無口な少女でしたが、ひょんなことからアスナと打ち解け、大好きなゲームを一緒にやる仲となりました。

そしてアスナは家族が仕事で家を空けている間に、兄のナーヴギアを借り、SAOを始めます。ゲーム内で深澄(プレイヤーネーム:ミト)と合流しますが、茅場の犯行声明を聞き、アスナはパニックに陥ってしまいます。そこで、元ベータテスターであるミトはアスナに「絶対に危険な目には遭わせない」と約束し、二人は協力してゲームクリアを目指し始めます。

SAOという世界の恐ろしさ-新キャラ「ミト」-

ある日アスナとミトはレベリングのためにウツボカズラのような姿のモンスターを狩りに出かけていました。順調に狩りを進める中、ミトは第1層では中々見つからないモンスターを発見。そのモンスターのレアドロップ装備を狙い、ミトはアスナにその場を任せ、前線から離れます。

しかし、その間にアスナはミトから事前に注意を受けていたミスを犯してし、モンスターの大群を引き付けてしまいます。さらに、モンスターとの戦闘の最中ミトは崖から転落し、二人は分離されてしまいました。

アスナはなんとか大群を全滅させることに成功しますが、そこに新たな巨大モンスターが出現。アスナは瀕死状態に。ミトは大群をさばききれず、自身の体力も尽きかけています。そしてその極限状態の中、ミトは自分の助けが届かないことを悟り、アスナの死をその目で見たくないという思いから、アスナとのパーティを解散し、「危険な目に遭わせない」という約束を守れなかった後悔を胸に、その場から逃亡してしまいます。アスナはその後キリトに救われることとなりました。

ミトは過去に友人から「ゲームが上手い深澄と違って私は楽しくない、ほっといて」と言わる描写があり、現在ゲームを一緒にプレイする友人は少ないように思われます。しかし、アスナは自分が弱いのにも関わらず、ミトの好きな格闘ゲームを一緒にプレイしてくれるような友人であり、過去の経験からしても、アスナはミトにとってとても大切な友人だったはずです。その友人を見捨てる形となり、ミトのその後の精神的苦痛は相当のものだったと思います。

しかし、これは自分の死が間近に迫った極限状態での出来事です。劇中でキリトは「人間は極限状態の際に本性が現れるのではなく、日常のふとした瞬間に現れる」とアスナに話します。たしかに、極度の緊張状態で勇気のある行動がとれる人間は少ないでしょう。その点で、ミトの行動は仕方がないものだったと思います。

僕が同じ立場なら、絶対にミトと同じように逃げてしまいます。多分ほとんどの人がそうすると思います。

これが、「SAO」の世界の本当の恐ろしさだと僕は思います。ゲームの死が現実の死に直結する究極の非日常の中で、友人を見捨てしまった後悔によって「精神」の方にダメージを負ってしまうことです。精神への大きなダメージは肉体にも大きな影響を与え、前を向いて生きていく活力を失ってしまいます。

ミトはその後もゲームクリアを目指す強い精神を持っていましたが、アスナは大切な友人を失ったことや、死者数とゲームの進行度に絶望し、ゲームクリアは不可能だと考え、「死ぬまで自分で居続ける」ために生きていくと心に決めます。

SAOらしいド迫力バトル!!

アスナはその後ダンジョンの奥でキリトと再会し、彼の誘いでトールバーナの街で行われる「第一層フロアボス攻略会議」に参加。そしてボス戦のためキリトとパーティを組み、その後のキリトとの行動の中で(ご褒美シーンもあります!!)アスナはSAOの世界を生きる希望を彼に見出します。

そしてついにボス戦。これがすごい迫力でした!1度目の鑑賞はドルビーアトムズ版だったのですがもう戦闘音がすげえ。作画もめちゃ良くてさすがA-1 Picturesさん。大満足のド迫力戦闘シーンでした。

ボス戦レイドにはミトも参加しており、戦闘の中でアスナと再会、お互いがゲームクリアを目指す決意を示し、2人は無事仲直り(?)することができました。

そして最後にはお馴染みキバオウさんの名(迷?)台詞が聞けます。(ヤッター!)その後はSAO本編と同じくキリトだけ上階へ進んでいく…のではなく、なんとアスナがキリトに同行する展開になります。

総評:SAOらしさ全開!でもちょっと薄いかも…

総評としては、

神作画のド迫力戦闘シーン!これぞSAO!!

という感じで大満足なんですが、やっぱり第一層はSAO本編でも描かれていましたので、アスナ視点のSAO世界やミトとの件など多少の違いはあってもちょっと内容薄いかも…と感じてしまいました。

だがしかし!エンドロール後にまさかの大発表!

「ソード・アート・オンライン-プログレッシブ-冥き闇のスケルツォ」2022年公開

えええええ!?プログレッシブは全部劇場版にするの!?めっちゃ長くなるんじゃね?何年やるの??

と色々びっくりしましたがめっちゃ楽しみですね。また来年も劇場でSAOが見れるのは本当に嬉しい!!SAO本編では描かれなかった第2層のお話なので今回の「内容薄いかも…」という問題点はすぐに解決されそう!

余談:入場特典が…

僕は第1週目に1度目を鑑賞したのですが入場特典は「abec書き下ろしポストカード」でした。ランダム3種のうち僕は新キャラのミトでした。一緒に観ていた友人もミトだったのでちょっとガッカリ…

と思ってたら、

なんか後半のほうが豪華になっとるやないかーい!!

第3週目「川原礫先生書き下ろし小説」は無事取り逃がしました。。。非売品なんでオークションで手に入れるしかない…泣

第4週目「川原礫先生書き下ろしボイスドラマ」は2度目の鑑賞でGET!SAO本編人気キャラのリズベットとシリカの物語です。これは入場特典なので内容には触れませんが、めっちゃよかったです。絶対手に入れるべき!みんな劇場に急げ!

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