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数値による業績評価とイノベーションは矛盾する

みなさん、こんにちは。

わたしはとある日本企業のサラリーマンです。所属する部署で、2年前まで管理職に就いていましたが、メンタル不全に陥り、管理職を降りました。

気力と体力が回復したら、また管理職に復帰してバリバリと仕事に励もうと志してきましたが、最近自分が就いていた仕事を第三者視点で見ているうちに、「なんて非生産的で、非効率な仕事をしていた、もしくはやらされていたのだろう」と考えるようになりました。

果たして自分の仕事のどのくらいに意味があるのか、もしくは自分の働き方が効率的なのか、という視点で日々考え、本を読んで勉強するようになりました。

まだまだ勉強中ですが、自分の頭を整理する意味も込めて、noteを使ってアウトプットしていきたいと考え、この記事を書いています。

今日は、ある本の一説に書かれた「数値による業績評価とイノベーションは矛盾する」という言葉をピックアップしました。

みなさんがお勤めの企業にも「数値による業績評価」はあるのではないでしょうか。私の勤めている会社にも当然ありますし、社内のポジションが上がるほどに、売上や利益に対するウェイトが占める割合が大きくなっていく仕組みです。

数値による業績評価は、社員のパフォーマンスを数値で測定することで、その成果を評価するものです。しかし、業績は社員の能力や努力だけでなく、運などの外的要因にも左右されます。
そのため、業績評価によって、社員の実力だけでなく、運などの外的要因も評価されてしまうため、社員の実力を正確に把握することはできません。

たとえば私の場合、前任のマネージャーが突如家庭事情で退職してしまい、引継ぎもないまま担当することになりました。しかし、前任マネージャーがこれまでに築き上げた、業務の流れやルール、ノウハウなどがしっかり整理されていたため、自身の業務習熟に専念することができました。

一方で、前任マネージャーが担当業務の問題点を長年放置していたため、マネージャー交代のタイミングで問題点が露わとなり、着任間もない後任マネージャーが責任を取らざるを得ないという事態が発生しました。
前任マネージャーは責任をとることもなく栄転。。。
この事例では多少なりとも運の要素が含まれていると思います。

テーマに戻って、次に「イノベーション」について考えます。
私の所属する会社も、経営陣がことあるごとに「イノベーション、イノベーション」と社内外へ発信します。

「イノベーション」という言葉について調べてみました。
「イノベーション」とは、新しい製品やサービス、生産方法、市場、組織などの活動で、これまでにない価値を創出・提供すること、とあります。

経営陣は、「常識にとらわれない、新しい考えや技術を取り入れよう。そして業務を大幅に効率化して利益をあげたり、新たな付加価値を作って売上をあげよう」と言いたいのでしょう。
ここで、本の一説に書かれた「数値による業績評価とイノベーションは矛盾する」という言葉を考えます。

イノベーションは、成功確率が低く、失敗する確率が高いと言われています。無数の失敗を繰り返しながら、それでも成功を目指すものです。
そこに数値による業績評価を持ち込んでしまっては、社員はリスクを冒して挑戦するよりも、無難で予測可能な範囲の仕事をすることを選びます。
そのため、イノベーションは起こりにくくなります。

イノベーションというと、特別なことのように聞こえるかもしれません。
「べつにそこまで大それたことをやらなくても・・・」と私も思いましたが
そのときに自分でハッとしました。「大きなことを成し遂げられなくてもいいと思っている時点で、きっと自分は数値による業績評価に慣れてしまっているんだろう」と。

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