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イノベーションについて考える②

みなさん、こんにちは。
わたしはとある日本企業のサラリーマンです。所属する部署で、2年前まで管理職に就いていましたが、メンタル不全に陥り、管理職を降りました。
気力と体力が回復したら、また管理職に復帰してバリバリと仕事に励もうと志してきましたが、最近自分が就いていた仕事を第三者視点で見ているうちに、「なんて非生産的で、非効率な仕事をしていた、もしくはやらされていたのだろう」と考えるようになりました。果たして自分の仕事のどのくらいに意味があるのか、もしくは自分の働き方が効率的なのか、という視点で日々考え、本を読んで勉強するようになりました。まだまだ勉強中ですが、自分の頭を整理する意味も込めて、noteを使ってアウトプットしていきたいと考え、この記事を書いています。


今回参考にした書籍はマット・リドレーの「人類とイノベーション」です。
この本の中で、マット・リドレーはエジソンについて触れています。
私たちがイメージするエジソンは「発明家」としての顔でしょう。
白熱電球をはじめ、多くの特許を取得。「発明王」として世界的に有名です。「天才とは1パーセントのインスピレーションと99パーセントの努力である。」という言葉は有名ですね。
ですが、マット・リドレーは発明家としての側面よりも「起業家」としてのエジソンに着目しています。そしてエジソンは「発明家というよりイノベーター」だと言っています。
イノベーターという言葉を検索してみると「革新者を意味する言葉。 マーケティングにおいては、新しい商品を最も早い段階で進んで購入する層のことを指す。 また、ビジネスにおいては、スティーブジョブズなどのように社会に大きな影響を与える革新的な商品やサービスを生み出す人という意味で用いられることもある。」とあります。

エジソンは発明そのものではなく、アイデアを現実にすることを優先していた

エジソンは白熱電球を発明したことで有名です。しかし、実は「ガラスの電球の中に白熱するフィラメント」という白熱電球のアイデア自体を考え、公表し、特許を取得していた人はエジソン以前に10人以上いたのです。
では、エジソンは何を成し遂げたのか?それはフィラメントに使われる最適な材料を、6千種類以上の植物材料を試し、その中から「日本の竹」を使うことが最適だということを見つけ、白熱電球を実用的なものに変えたのでした。つまりエジソンは発明というよりも、むしろイノベーション、つまりアイデアを実用的で手ごろな価格にすることに成功したのです。
発明家といえば、自分の研究室にひとり籠って、ひたすら独学で打ち込むようなイメージですが、エジソンは発明をビジネスとして捉え、研究所を設立して、200人以上の研究者や科学者を雇用し、彼らに「発明をさせていた」のです。
もちろんエジソン自身も発明に加わっていたのでしょうが、「一人で黙々と」発明していたのではなく、たくさんの人を集めてチームで研究していたようです。イノベーションは一人では成し遂げられないようです。

エジソンに学ぶべきは、失敗への姿勢と実行力

白熱電球のアイデアを思い付いたのはエジソンが最初ではありません。
ですが、彼は白熱電球を実用に耐えるものにするために「失敗することを前提に」取り組んでいました。恐らく無数の失敗をエジソン一人で繰り返していたら、めげない彼でも途方もない時間を費やしていたと思います。だからチームで取り組んだ。そしてアイデアが現実になるまでやり遂げた。彼と彼のチームは白熱電球が完成するまで何か月も休みなく働いています。
「ビジネスマンとしての」エジソンを知ることで、歴史上の人物を少し身近に感じることができました。

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